だいたいが人見知りで出不精なたちなので、行ったことのない場所で、行ったことのない劇団がやるお芝居を観に行くなんてことはあまりない。
そのあまりないことをやったのが半年ほど前のリリーエアラインの「赤いろうそくと人魚」で、チラシとキャプションを見てどうにも観たくなって行ったのだけど、それがあまりに素敵だったので、今回も観に行ったのだ。
で、どうだったかというと、もうもう、前回以上に素敵なお芝居だった。
ギャラリーの真っ白な空間に同名のグリム童話の絵本を思わせるような赤と白と黒に統一した衣装。でも、ストーリーは作・演出の遠坂百合子さんのオリジナル。
チラシには「散らかったエピソード集」と書いてあったけど、どのシーンもすとんと心に落ちてくる。シーンとシーンのつなぎ目も見事。普段、頭のなかでいろいろな考えがあっちへ行ったりこっちへ行ったりして連想ゲームみたいに移っていく感じを、私もよく文章には書くのだけど、遠坂さんはそれをそのままの形でお芝居にしている。
お話は「普通って何?」が全体を通じてのキーワードになっている。
ゴキブリの普通。ナメクジの普通。アライグマの普通。いとこのまゆみちゃんの普通。マルクス主義者だったおじいちゃんやおばあちゃんの普通…。
ある人の普通はほかの人にとって普通じゃない。
普通の人になりたいべにばらちゃんは、一方ですごい人にもなりたいのだ。
いろんな人(動物)がいて、それぞれが矛盾を抱えて、悩んで、でもそれぞれが自分らしく前を向いて生きている。ラストシーンで踊るべにばらちゃんとしろばらちゃんの決意表明にも似たダンスは、涙が出るほど素敵だった。
べにばらちゃんを演じた佐々木ヤス子さんは、可愛くて個性的でいい女優さんだなあと思っていたら、あのダンスだ。役者さんじゃなくて、ダンサーさんだったのか!?と思ってしまった。
遠坂さんは役者さんの魅力を引き出すのがとても上手いと思う。前回の福田薫さんも素敵だった。
今回は1時の回を観て、3時の回も観てしまった。二回目は半額にしてもらえた。
写真は、上念さんがfacebookで紹介されていたピスタッチオ時代の遠坂さんのポスターからお借りした。遠坂さんは素敵な女優さんでもあるんだ。
そのあまりないことをやったのが半年ほど前のリリーエアラインの「赤いろうそくと人魚」で、チラシとキャプションを見てどうにも観たくなって行ったのだけど、それがあまりに素敵だったので、今回も観に行ったのだ。
で、どうだったかというと、もうもう、前回以上に素敵なお芝居だった。
ギャラリーの真っ白な空間に同名のグリム童話の絵本を思わせるような赤と白と黒に統一した衣装。でも、ストーリーは作・演出の遠坂百合子さんのオリジナル。
チラシには「散らかったエピソード集」と書いてあったけど、どのシーンもすとんと心に落ちてくる。シーンとシーンのつなぎ目も見事。普段、頭のなかでいろいろな考えがあっちへ行ったりこっちへ行ったりして連想ゲームみたいに移っていく感じを、私もよく文章には書くのだけど、遠坂さんはそれをそのままの形でお芝居にしている。
お話は「普通って何?」が全体を通じてのキーワードになっている。
ゴキブリの普通。ナメクジの普通。アライグマの普通。いとこのまゆみちゃんの普通。マルクス主義者だったおじいちゃんやおばあちゃんの普通…。
ある人の普通はほかの人にとって普通じゃない。
普通の人になりたいべにばらちゃんは、一方ですごい人にもなりたいのだ。
いろんな人(動物)がいて、それぞれが矛盾を抱えて、悩んで、でもそれぞれが自分らしく前を向いて生きている。ラストシーンで踊るべにばらちゃんとしろばらちゃんの決意表明にも似たダンスは、涙が出るほど素敵だった。
べにばらちゃんを演じた佐々木ヤス子さんは、可愛くて個性的でいい女優さんだなあと思っていたら、あのダンスだ。役者さんじゃなくて、ダンサーさんだったのか!?と思ってしまった。
遠坂さんは役者さんの魅力を引き出すのがとても上手いと思う。前回の福田薫さんも素敵だった。
今回は1時の回を観て、3時の回も観てしまった。二回目は半額にしてもらえた。
写真は、上念さんがfacebookで紹介されていたピスタッチオ時代の遠坂さんのポスターからお借りした。遠坂さんは素敵な女優さんでもあるんだ。