ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

みみずく町の初稽古

2009-02-13 | Weblog
星みずく公演「みみずく町異聞」の初稽古が昨日あった。

今回は、ひとりひとりがそれぞれの立場から物語を語り、それが全部絡み合って、ひとつの物語になるという構成になっている。
5つの一人芝居があって、それが集まって1つ物語を構成しているという感じだろうか。演者同士の絡みはなく、ひとりの話は途中で途切れ、次の話に移行し、また次の話になり、はじめに戻り、続きの話が始まり、というような構成で、観る人の頭の中で全体の物語が構築されていく。それぞれの語りのスタイルも違い、芝居っぽかったり、朗読っぽかったり、詩であったり、歌であったり。そこに共演者のように、生のギターが入ってくる。
ひとりひとりの語りのスタイルを変えて、ひとりひとりの演者を頭に浮かべながら書いた作品だけど、全体がちゃんとまとまってくれるのか、心配だった。
まだまだ未知数だけど、それでも昨日、通して語ってみて、少し安心した。みんなそれぞれの個性をちゃんと把握して語ってくれている。
それぞれが寂しさと孤独を抱え、そして引き受けながらも、どこかで誰かと繋がっていることのやすらぎを見出して、忘れられたような古い町で生きていく姿を、表現できればいいなと思っている。

今回の演者のうち三人は以前「森陰アパートメント」に出てくれた人たちだ。
写真は向かって左から森陰アパートメントの時のロッテさん、えびちゃん、ノアさん。
三人とも、4月はがらりと変わった姿で登場する。お楽しみに!