常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

蜻蛉

2020年09月12日 | 日記
今日は台風の余波で、大気が不安定になり、あちこちで雷雨となっている。ところによって100ミリを超える大雨が降った地域もある。予定した山行も、中止となった。風の吹く里山の道を散歩する。山では、トンボが湧き出るように飛んでいるが、平地でもたくさん見られるようになった。花を撮っているカメラに止まるのもいて、意外にのんびりとした行動をとる。

とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村 汀女

今年の9月はずっと気温が高く、生りが思わしくなかったが、ここに来て秋茄子が採れるようになった。朝夕に気温が下がってくると、茄子の身がしまっておいしくなる。「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉もあるように、味を熟知している姑が、半人前の嫁に食わせてなるものか、という嫁いびりの感情が込められている。茄子に限らず、秋サバや秋蕗も嫁に食わすな、という言葉もある。嫁姑のいさかいは、古くて今に続く習いである。

人間の心理とは、長く生きてもなかなか理解することが難しい。文芸評論家の小林秀雄の言葉から。
「陰口をききくのは楽しいものだ。人の噂が出ると話ははずむものである。みんな知らず知らずに鬼になる。よほど批評はしたいものらしい。」
コメント
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