常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

弥生尽

2019年03月30日 | 日記

日が経つのが早い。今年は天皇陛下の退位に伴う改元があるので、その感はいよいよ強い。しかし、ここに来て寒気が入り、北の地方では春の雪になっている。弥生尽というのは、陰暦のため3月末を指すのでなく、陽暦の四月尽と同義だと、俳句歳時記には書いてある。本来春を惜しむような言葉だが、この寒気で早咲きのラッパスイセンも、ややかじかんだ感じである。桜前線の北上も、少しそのスピードをゆるめているように見える。畑仕事へのモチベーション、あまり上がってこない。

林中に菓子ひらく香や弥生尽 堀口 星眠

球春が始まった。高校野球も日本のプロ野球も、メジャーリーグもほとんど同時進行なので興味深い。メジャーリーグなら、日本出身の大リーガーの活躍を見守り、国内では球団が地域代表的な存在になっているので、地元のチームを応援する人が多いようだ。だが、野球でも、相撲でも応援することはあっても、勝敗は自分の人生には何の関係もない。技術を身につけるために努力する姿を見ることに意義があるような気がする。

作家の村上春樹は、ヤクルトスワローズのファンであることで有名だ。昔のスワローズは弱く、敗けて当たり前、勝てばラッキーという気持ちで応援していたらしい。ファン心理が昂じて、常勝球団であれ、というような応援のあり方は、どこか違っているのではないか。必勝を目指して、びっくりするような補強をした常勝軍団の再来を目指すジャイアンツが、開幕の初戦で広島に負けたのは、何かすっきりした気持ちになるのは少数派であるということか。

コメント (2)
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