常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

盆の入り

2024年08月13日 | 日記
お盆の入りは、妻の実家の墓参りが恒例になっている。心配された台風もやや北へそれて墓参りににはほどよい天気になった。朝、草むらにコウロギの声を聞いた。この秋、初めてだ。散歩道の庭にケイトウが咲き、玄関先にはバジルの切り花を飾った。台風が一つ去っても次が北上を待っている。台風のシーズンがやってきた。風の強さも、雨の降りも以前とは比べ物にはならないほど強大になっている。加えて南海トラフの巨大地震注意の報せが出る。能登の地震の復興も手つかずにいるのに、巨大地震に注意とはどうすればいいのか。災害が頻発するなかで、政府はもう少しやり方があるのではないか。できることを一つずつ、庶民が安心できる施策をとって欲しい。

生きものの嘆きを虫も鳴きつげる 木下夕爾

メキシコの中央高原にテキラという寒村がある。18世紀の半ばの夏、この村で山火事があった。ここに自生していたリュウゼツランも黒焦げになってしまった。村人が焼け跡に行ってみると焼け跡でいい匂いがしている。黒焦げになったリュウゼツランの株から出ているらしい。村人が株をとって押してみるとチョコレート色の液体がほとばしり出た。口にしてみると甘い。熱のために糖化した液体であった。この液を発酵させ、蒸留すると新しい酒ができた。この地方の名をとって「テキラ」と名付けられた。炎暑も偶然に人の役に立つことがある。テキラは親指とひとさし指のくぼみに塩を置き、それを口に含んでから飲む。この塩は普通の塩ではない。グサノ・デ・マゲイという虫の分泌物だ。アルコール度45%の強い酒にこの不思議な塩がよく合う。


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