立秋を過ぎて、初めて涼風が吹いた。涼風のなかの朝散歩は気持ちがいい。t蝶に似たガウラの花が涼しげに風に吹かれている。昨日の雨で、うち続いていた猛暑が一段落というところだ。最近、睡眠も安定してとれるようになった。夜、エアコンをつけずに過ごしても快眠がえられる。気分を落ち着かせるアロマ、今使っているのはラベンダーのせいかも知れない。
この時期、出回ってくる野菜にナスがある。油で炒めた総菜もいいが、味噌汁の実としてもナスがいい。さらに秋風が吹いてくると、ナスは秋ナスといってさらにおいしくなる。芭蕉が『奥のほそ道』でナスを詠んだ句がある。
めずらしや山をいで羽の初茄子 芭蕉
いで羽には出端と出羽がかけられている。西行にも、思い出と出羽をかけた出羽で詠んだ歌があった。因みに、芭蕉は茄子をナスとせず、ナスビと読ませる。カブも本来カブラでスやラの最後尾が略されている。ものの本によれば、江戸以前に使われていた女房ことばであるらしい。田楽を略しておでん、サツマイモをおサツというたぐいだ。上品さを売りにしていた女房たちは、食べ物の話題は下世話な言葉として避けたいところだ。おナス、おカブと言えばなんとか上品さをぎりぎりのところで保っている。
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