梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

鯨・田螺・野蒜

2011-03-10 17:24:50 | 雑記
先日近くのスーパーで鯨の肉を売っていたので買ってみた、女房は最初から敬遠しているので自分だけ昔社食でよく出た竜田揚げを作ってみたがこれがまったく美味くない、
やり方が違うのかそれともやはり記憶の美化現象なのか、あんな味ではなかった筈だし臭みも無かった、
もう少し柔らかかった気もする、自分もかなり大蒜を使って粗大蒜の臭いになった筈だがどうも美味くない、さりとてもう一度チャレンジする勇気も無い、そういえば友人は鯨のベーコンが好きだと言っていたが自分にはどうもあの味は苦手だ、
酢味噌で食べるのだがあの赤い部分は着色だろう、酢蛸のような色だ。
同じ様な物にイルカの油が有る、これも今話したら顰蹙ものだが子供の頃は結構魚屋で売っていた、大根と一緒に甘辛く煮た。黒い皮の下に白い部分が有ってこれが好きだった、今東京では食べられないがこの間環境保護団体が映画にした和歌山付近ではまだ売っているらしい、あの事件もいやな事件だったな、過激な環境保護団体は自分達の見解が絶対で話し合いより先に実力行使にでる、訴えるのも其のままではなく脚色加工していると言う、
食文化は多様だ、文明開化の頃欧米の人間が獣を食べるとして「野蛮な鬼」と言っていたのに今では日本人が鯨を喰う野蛮な人間になってしまった。
記憶の美化現象はほかにも有る、田螺と野蒜の酢味噌和えが実においしかった記憶がある、田んぼに入って笊に半分位になるまで取って来ると暫く真水に入れておいて泥臭さをとり雑巾バケツ(田螺専用です)を七輪に乗せて茹で上げると新聞紙に広げ木綿針で丁寧に身を取り出す、野蒜の方は田んぼの畦道に行けば幾らでもある、湯がいて酢味噌で和えるのだが美味しかったという思い出がある、何年か前蒲田駅西口前の路地に古い魚と野菜と乾物を低い戸板に乗せて売っているまるで終戦直後の店はこんなじゃなかったかと言う様な所があって此処で剥き身の田螺を売っていた、これは懐かしいと買って来た、さすがに野蒜は無いので韮で大丈夫だろうとやって見たがこれもとても美味しいと言う範疇では無い、あの頃の味が違ったのかすっかり贅沢になったのか、
そういえば「すいとん」と言う奴もあの頃の記憶を引っ張り出して作ってみたがあまり美味くは無かった、
女房の方は「粉に何かいれていた様な気がする」と言っていたが、何しろ代用食の思い出が強くて気持ちが拒否しているのかもしれない。健康に良いからと言われても麦飯は喰いたく無いのと同じで少し惨めになるのかもしれないな、

梅は満開になった、ソロソロ桜の話も出てくるか


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