梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

百日紅

2016-08-23 08:39:01 | 雑記
大森駅から大井町に向かって走り出して少しするとと右手に公園がある、春になると桜が綺麗な細長い公園である、今時分咲いているのは百日紅だ、今住んでいる団地の植え込みにも小さな木が有って7月の初旬から咲いている、百日紅と言うだけあって8月の後半だが未だ薄いピンクの花がついているが近寄ってみると流石にくたびれてきている、
田舎ではこの木は見かけなかったが小学校の校庭に小さな築山が有ってその中にあった、お決まりの二宮金次郎像の脇に植わっていたが記憶にあるのは樹皮の禿げた堅そうな幹と細い枝だけで花の記憶は無い。
百日紅と書くが花の色は白・赤・紫と淡いピンクが有って基本的にはこのピンクが多いようだ、紫はどうやら赤の色変わりの様な気がする、遠目では紫だが寄ってみると赤い色にも見える、赤と白の間に微妙な色違いがあるので実際はもっと多様な色になるのかもしれないが並んではえているのは見掛けないので分かり難い、
伊豆の天城峠を超えて河津に出る手前、七滝のループ橋の坂を下り切る手前から右に分かれる道があるが此方が下田街道の本道である、本道と言ってもすれ違うのに困難なくらいの狭さで殆どの車はまっすぐ河津から海岸線にでて135号を行くのであまり車は走っていない、峠を越えて九十九折の山を下りきり、やや坂が緩やかになってくると右手は田圃と畑が見えてくるがその中には海鼠塀の農家らしき家が点在しているのだがそのほとんどの家にかなり大きな百日紅の木が植わっていてさらに進入路の分かれ道にも大ぶりの百日紅が植えてある、
夏場になると下田の先吉子浜や中木の海岸に潜りに行っていたのでこの街道を通る時は大抵この花が咲いている、ここの百日紅だけは前文に違い全色がある、真夏の陽の下で緑一色の里山風景に点々と咲いている百日紅の花はちょっとした水彩画の様な景色である、
子供もすでに40代で孫も居るようになって暑いのは段々苦手になって来た、伊豆の温泉に行く事はあっても真夏の暑さの中なかなかあっち方面に出掛ける事もないが百日紅の花を見て思い出した、もう一度あの風景を見てみたい気もするがこの季節道路も混んでいるだろうし海岸は海水浴の若者で一杯だろうから結局行かないんだろうな