梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

「理に働けば角が立つ」ト言っても角は立っても仕方ない事もあるが

2016-02-15 10:11:19 | 雑記
「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
漱石先生は山道をのぼりながらこう考えたそうだ、私は家で女房や娘と話す時こう考える、智と言うほどの事を云えるほどの頭では無いが物事は理屈だと考える性格で結果「理に働けば」角が立つになる、情に掉ささなくても流される、意地を通すなぞとんでもない、
姉が二人いて子供の頃は「理に働いて」しょっちゅう喧嘩をした、最後に言われるのは「あんたは理屈っぽい」と言う台詞だ、「理屈の通らない事を言っているのがおかしいだろう」と言えば「だから嫌われるんだよ!」と言われる、確かにそうかも知れないとその当時から思ってはいたが(理屈の通らない人間と生活するなんて耐えられない)と独り身を通して来たがひょんなことで今の女房と一緒になった、子供が二人とお袋さんが付いて来たが子供と暮らして見るとこの「理不尽な」人間と暮らすのも悪くないと思うようになった、
成人している女房の方はと言うとやはりかなり「理不尽」なやつである、しかし姉と違うのは「私は理屈は関係ないから」と宣言していて自覚しているところである、
つまり私と子供以外には(特に私以外)かなり謙虚なのだ、無論後で私に不満を吐き出すのだが「私が絶対正しい」とは言わない、「お互い様だから」と納得していてその上で「なんか悔しい」と言うのである、一緒になった頃は「仕方ないじゃないか」と言う様な事を云っていたがだんだん彼女が望んでいるのはそう言う事ではなくもやもやのはけ口を求めているだけで理屈より「そうだそうだ」と言う返事だと解ってきた、
しかし、夫婦二人だけの生活になってきて女房が一緒にいる時間の多くを亭主が占めるようになるとどうも一挙手一投足がチェックの対象になるらしい、
どうも女性と言うのは亭主は子供の一人と言う感覚があるらしくその言い方がかなりきつい、これはわが女房と言うより親戚や友人が夫婦で集まって酒を飲んだりすると他の奥方もご亭主に何かを言う時の言葉が叱りつける様な言い方が多いのだ、
それもこれもだが此処で「理」を説いても「仕方ない」と言うより大変な事になってしまう、取りあえず「はい、はい」と言っておくと「“はい“は一回!」と言われてしまうがまあ女房の方にも同じ様な思いはあるんだろうな。
「とかく人の世は住みにくい」がそれ以上「我が家は住みにくい」では落ち着くところが無い、晩酌をのんだらうとうとと寝てしまうのが良い