☆いやぁ、面白かったですね。
二時間強、途切れることのない緊張感に感服した。
「ライアーゲーム」とは、とある組織の考えた「金にまつわる人間性を試すイベント」であり、その半強制的な生殺与奪のゲームに巻き込まれた神崎直というバカ正直(性善説)な娘が、心理学に長けた詐欺師・秋山とともにゲームを勝ち進むと言う物語である。(←この「まとめ」、我ながらうまい^^)
長編マンガで、テレビドラマでも2シーズン放送されて、多分、そのうち復活するのだろうけど、今回は映画で完結篇が作られたわけだ。
この「ライアーゲーム」の面白さは、シリーズごとに、全く架空のゲームが提案され、その中で、そのルールを細部まで味わいつくすかのごとき、プレイヤーたちの権謀術数が駆使され、騙し騙され、舞台の重箱の隅まで使用され、決着がつくところだろう。
勝ち抜き戦なのに、レギュラーメンバーは変わらず、シチュエーションコメディのような趣もあり、各ゲーム会場で、舞台が限定されているのでロジック主体の密室劇のようでもある。
◇
さて、今回は、「ザ・ファイナル」である。
ルールは面倒なので語らないが、「エデンの園」ゲームという、シンプルであるが故に、ジャンケンのように、読めば読み尽きることのない勝負が展開する。
11人のメンバーで、13ラウンド繰り返されるのだが、これが面白かった。
最初っから、お馴染みの「ライヤー」メンバーが飛ばしまくる。
で、いつもの如く、性善説の神崎直が絶望的な気持ちにさせられる。
神崎直を演じるのは、華奢な身体の美少女・戸田恵梨香・・・。
ずーっとアップで映されていても、粗がなく、あまりにも美しい。
彼女が、何度も何度も、健気に立ち直りつつも、絶望に追い込まれる姿は、精神的なSMのようで、実にいい!
また、物語の途中で、女王的な役割の美女が、神崎直を追い詰めつつも、急転直下で追い詰められるのもSM的にいい。
女王が瞬時に奴隷堕ちである・・・^^;
◇
私は、最近、マンガの方を読破して、映像化のほうには疎いのであるが、それぞれがマンガとは異なった個性を発揮して、これもこれでいい。
秋山役の松田翔太、いつも斜に構えて見得を切っているみたいな立ち姿で、それでいて、その心根は素直な神崎に対し優しく、いい感じの男だ。
13ラウンドの一回ごとに、物語が急転するので、わくわくしながら見た。
それもこれも、シンプルなルールをこちらに叩き込んでくれている親切設計の作品だからだ。
私は、ずっと、そのあまりにもの急展開に対し、矛盾がないか考えながら見ていた。
しかし、秋山が最初に「切り札」に用いたリップクリームの種明かしも、一回の勝利のラウンドの後にみすみす種明かしするのではなく、必然のうちに明かされた。
また、「エデンの林檎」の保管トリックの保管場所も、先行した二人のトリック使用者の時には気になっていたのだが、ちゃんと三人目の使用者のときに指摘されることによって、理屈上のつじつまは合わされていた。
最終的に、神崎直の性善説が採用されてしまうのは、いまいち説得力に欠けるけど、まあ、それでもいいと思う。
秋山と神崎の恋が成就するのも、舞台となったお台場に吹く風のように爽やかで、
エンドロール後に流れるオチも、現時点での「完結」の確定を示し、潔かった。
映画『カイジ』は続編が出来るようだけど、これでハードルが高くなりましたな^^
(2010/03/09)
二時間強、途切れることのない緊張感に感服した。
「ライアーゲーム」とは、とある組織の考えた「金にまつわる人間性を試すイベント」であり、その半強制的な生殺与奪のゲームに巻き込まれた神崎直というバカ正直(性善説)な娘が、心理学に長けた詐欺師・秋山とともにゲームを勝ち進むと言う物語である。(←この「まとめ」、我ながらうまい^^)
長編マンガで、テレビドラマでも2シーズン放送されて、多分、そのうち復活するのだろうけど、今回は映画で完結篇が作られたわけだ。
この「ライアーゲーム」の面白さは、シリーズごとに、全く架空のゲームが提案され、その中で、そのルールを細部まで味わいつくすかのごとき、プレイヤーたちの権謀術数が駆使され、騙し騙され、舞台の重箱の隅まで使用され、決着がつくところだろう。
勝ち抜き戦なのに、レギュラーメンバーは変わらず、シチュエーションコメディのような趣もあり、各ゲーム会場で、舞台が限定されているのでロジック主体の密室劇のようでもある。
◇
さて、今回は、「ザ・ファイナル」である。
ルールは面倒なので語らないが、「エデンの園」ゲームという、シンプルであるが故に、ジャンケンのように、読めば読み尽きることのない勝負が展開する。
11人のメンバーで、13ラウンド繰り返されるのだが、これが面白かった。
最初っから、お馴染みの「ライヤー」メンバーが飛ばしまくる。
で、いつもの如く、性善説の神崎直が絶望的な気持ちにさせられる。
神崎直を演じるのは、華奢な身体の美少女・戸田恵梨香・・・。
ずーっとアップで映されていても、粗がなく、あまりにも美しい。
彼女が、何度も何度も、健気に立ち直りつつも、絶望に追い込まれる姿は、精神的なSMのようで、実にいい!
また、物語の途中で、女王的な役割の美女が、神崎直を追い詰めつつも、急転直下で追い詰められるのもSM的にいい。
女王が瞬時に奴隷堕ちである・・・^^;
◇
私は、最近、マンガの方を読破して、映像化のほうには疎いのであるが、それぞれがマンガとは異なった個性を発揮して、これもこれでいい。
秋山役の松田翔太、いつも斜に構えて見得を切っているみたいな立ち姿で、それでいて、その心根は素直な神崎に対し優しく、いい感じの男だ。
13ラウンドの一回ごとに、物語が急転するので、わくわくしながら見た。
それもこれも、シンプルなルールをこちらに叩き込んでくれている親切設計の作品だからだ。
私は、ずっと、そのあまりにもの急展開に対し、矛盾がないか考えながら見ていた。
しかし、秋山が最初に「切り札」に用いたリップクリームの種明かしも、一回の勝利のラウンドの後にみすみす種明かしするのではなく、必然のうちに明かされた。
また、「エデンの林檎」の保管トリックの保管場所も、先行した二人のトリック使用者の時には気になっていたのだが、ちゃんと三人目の使用者のときに指摘されることによって、理屈上のつじつまは合わされていた。
最終的に、神崎直の性善説が採用されてしまうのは、いまいち説得力に欠けるけど、まあ、それでもいいと思う。
秋山と神崎の恋が成就するのも、舞台となったお台場に吹く風のように爽やかで、
エンドロール後に流れるオチも、現時点での「完結」の確定を示し、潔かった。
映画『カイジ』は続編が出来るようだけど、これでハードルが高くなりましたな^^
(2010/03/09)