『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[私の1991年のメモ日記・18 <映画な日々>]

2010-03-31 23:59:04 | 1991年の日記
☆今週から来週にかけて、ウチの近くのシネコンではパッとする公開作がなく、映画を観に行ってない。

 堀北真希ってアイドルの作品が公開されたが、私は、彼女に全く魅力を感じない。

 文句を言ってもアイドル、リアルで目の前にしたら・・・、などとも思うが、どうも私の好みじゃない。

 私には、ラッキョウに見えてしまうのだ^^

 ・・・なんで、「1991年の日記」シリーズで、昔の映画を楽しみましょう!!!

   ◇

 1991/03/28(水)

 10時に起き、昨夜、見てる途中で寝てしまった『十一人の侍』の続きを見る。昔の作品なのに、なかなか新鮮な個性を持つ登場人物たち、老中・水野の冷たさ、バカ殿、それに仕える「ぎょうぶ」の哀しさ。そして、『十三人の刺客』でも良かった西村晃の剣豪! 工藤栄一はもっともっと撮ってくれ! 12時半、市谷へ、進級、我ながらおめでとう^^; 渋谷Bunkamuraル・シネマ1で『尋問』を観る。ポーランドの戦後間もない時代の秘密警察に、不当に逮捕・投獄、そして尋問される無実の女優の物語。物語が始まると、時代も場所も分からず、主人公トニヤのステージで色っぽく歌う姿がある。綺麗やなぁ、と見ていると、彼女は一転、逮捕されて精神の極限状態を強いられる。二人の尋問官、実にリアルなキャラクター、特に少佐役のヤヌウシ・ガヨズが良い。主人公トニア役のクリスティナ・ヤンダのひたむきな瞳が良い。『ウォーリーを探せ!④』難い・・・。

  

 1991/03/29(木)・・・体重70.0kg

 11時に起き、しばらくボーッとして、新井薬師の近くの食堂で肉皿定食を所望し(現在の私による注:「所望」というのは言葉使いとしておかしいね^^;)、新宿へ。シネマスクエアで『マッチ工場の少女』を観る。近頃話題のフィンランドの監督アキ・カウリスマキの作品だ。ブス娘の不幸と、その復讐の話。口数の少ない主人公や、その回りの者達の気まずい瞬間を捉え、そして、それを念入りに見せてくれる。悲しい話なのだが、何となく面白い。ブス少女イリスが封筒を開ける、マッチ箱を整える・・・、そんな物語には無意味なシーンを妙に興味深く見せてくれる。いったん家に帰り、中野サンプラザへ。ジムで汗を流す。菅君に会い話をする。ジムを出、丸井の試写会『レナードの朝』。眠り病のレナード(ロバート・デ・ニーロ)が、セイヤ医師(ロビン・ウィリアムス)の熱心な治療と、薬の投与で30年振りに目覚め、生活をエンジョイ、そして、またも眠りについてしまうまでの物語。再び病に侵されていくレナードが、痙攣する手足で覚醒中に出来た恋人に、「もう会えない」と去るシーン、身障者であるレナードを抱き、ダンスする女の心中に涙した。その後、大沼と飲み、今酔っている。

 ・・・『マッチ工場の少女』

 1991/03/30(金)

 二日振りにバイト、時間がスムーズに過ぎて行く。映画とは何て複雑なものなのだろうと考える。一口に<映画>と言っても、色んな種類と見方がある。杉田君は、ビデオで『ステラ』を見て、その感想を話してくれた。「週刊文春」を、秋川に帰る途中で買うと、ショー・コスギのインタビューが載っていた(『KABUTO』はB級として面白そう)。ベルトリッチと淀川長治の対談も載っていた。『シェルタリング・スカイ』に心底惚れ込んでいる淀川長治、ベルトリッチが作品に込めた思いを全て吸い取っている。『レナードの朝』のペニー・マーシャル監督のインタビューも載っていた。『レナード~』は、一緒に試写会を観た父と母に非常に評判が良かった。父は言った、この作品は奥が深いんだぞ、と・・・。(明日に続く)

  ・・・『シェルタリング・スカイ』

 1991/03/31(土)

 ・・・『レナードの朝』には、キリストの「キ」の字も出てこない。アメリカ人にクリスチャンが多いのは、まあ当然だが、そういった人物も出てこない。しかし、父は言うのだ。これは聖書物語の一種だと。実話ではある、この作品だが、レナードが眠り病になっている30年・・・、その30年こそが、キリストが伝道活動に費やした期間。そして、眠り病の内にセイヤ医師に示した文字が、『マルテの手記』、リルケのものだった。これこそ、宗教書ではないが、あまりにもキリスト教的な、いや、カソリック的だと言うのだ。セイヤ医師こそは、ヨハネだと。かくして、レナードは、一度復活し、そして、また、天に帰って行ったわけだ。この作品にペニー・マーシャルが込めた思い。キリストを語らずして、キリストを全面的に含ませたのだ、と。今日はイースターだ。やったあ! 我が家は衛星放送を設置することになった。父に臨時ボーナスが出たからだそうだ。ビデオをレンタルしてくる。ロバート・デ・ニーロ特集とする。先ず、『俺達は天使じゃない』。2人の逃亡者が、変装にと神父に化けて、結果的に善行を施してしまうと言う、あったかコメディ。劇場でも観たけど、家族で見ると、これまた楽しい。ビデオで鑑賞し、面白さを再認識。ショーン・ペンが可愛くて良い。『ミッドナイト・ラン』、これは永遠の名作です。アクションが主人公でなく、「人間」が主人公。笑えて泣かせて、シナリオが粋!



   ◇

 上記の、父親の『レナードの朝』考は、あまり真剣に読まないでいい。

 親父は、結構、その場のノリで適当なことを言うときもあった。

 何よりも、私は、このブログで書いたかもしれなくて、また、そのうち書くかも知れないけど、ペニー・マーシャル監督の作品全般のテーマが分かっている。

 また、『ミッドナイト・ラン』の監督のマーティン・ブレストの、作品全般のテーマも分かっている。

 その内、機会があったら、書くことになると思う。

 なお、私のハンドルネームは、『ミッドナイト・ラン』に由来している^^

                                         (2010/03/31)
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