
坂道は海につづく
こじんまりとスナックや 一膳めし屋
港の果てに水平線 霧にけむって。
いくつもの流氷が
俺をめがけて押し寄せる
このまま静かに
港町に降る雪のなか

海沿いは異国の町
日本のなか日本でなく 白黒シネマ
生まれた町のせいなのか 根はおっとりと。
ふるぼけた温泉宿
蟹を対手に酒を酌む
雪積む夜更けに
雪明かり部屋をぬくめる

明日はまた北へ行こう
つぶやけば酒は冷え また酒を恋う
港の果ての水平線 つぎはいつ見る。
この季節 流氷は
こころ埋めて過ぎてゆく
このままあてなく
港町に降る雪のなか

ひとこと:10/10~10/12に日本歌手協会・創立50周年記念、歌謡フェスティバルが
催される記事を見た。新旧、現役を含め多数の歌手のなかには懐かしい歌手や
もう何年も新曲を発売していない歌手がいっぱい。それでも現役は現役!
昨日今日の歌手とはキャリアと貫禄が違う!
そんななかから何人かをセレクトして持ち味を生かした、
なおかつ新鮮な詞を書き下ろしています。
9/11から連日UPしてきたこのシリーズも今日が最終回。
最後は新沼謙治サン。このブログでは不器用なオトコほど内に秘めるやさしさを書いた「放浪歌」
東日本大震災 勇気歌として自らも被災地である故郷に思いを込めた「いつの日か」
愛妻を亡くした彼にWるような哀切いっぱいの「男泣きのブルース」をUPしてきた。
新沼サンも54歳。来年はデビュー35周年。なぜか好きなんですよ、彼の歌。
それなりにヒット曲を積み重ねてきたが、ここ最近は作品的に中途半端なものが多く
聴き手が「泣ける」作品がないのは淋しく、つまらない。
そんなわけで無口で朴訥な彼を、訳ありでさすらう男に設定し
まるで現代詩を読むような詞を、映像詞のように少し異色な男歌を書いた。
『この歌手のお勧め曲』1.北の故郷 2.情け川 3.みのむし