福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

日本語:日本語の中に浸透した変な敬語 

2020年11月07日 08時21分08秒 | コラム、エッセイ
 文化庁は1995年度から、毎年日本語の乱れに関する調査を実施している。今年2-3月にかけて行われ、16歳以上の男女1994人が答えた。
 2019年度と1999年度の比較では「日本語が乱れている」は約20%減り、逆に、「乱れていない」が約20%増えた。私の予想では年々「乱れている」が増えるものと予想しいていたが、調査結果は逆に減っている。

 これに関する私の経験。
 先日、「先にお送りした領収書に印鑑を押して当方に送っていただくのは可能でしたでしょうか?」と変な文面のメールがきた。「印鑑を押して送っていたけませんか?」の意味らしい。

 「可能でしようか?」は今流行なのか。
  同様に「・・・していただいてよろしかつたでしようか?」もよく聞く。これも過去形十疑問形にしている。不自然であり、「していただけませんか」で良い。 
 「・・方」も流行っている??例として「コーヒーの方でよろしかったでしょうか?」も流行している様だ。「ご注文のコーヒーに成ります」というのも変。待てば「そのうちにコーヒーになるのか?」と思う。

 先日大曲中通病院での経験。
 外来診察の前に毎回健康診断受診者の診察が数名回ってくるが、担当事務の方が毎回「健康診断の方、お願いしてよろしかったでしょうか??」と丁寧に尋ねてくる。前々から気になっていたのである日「ダメです・・」と答えたらとても困った表情で絶句していた。断られることなど考えずに尋ねたのであろう。「良いかどうかを尋ねたことは、相手に断る自由も委ねること。聞き方がおかしい、業務上の依頼なのだから、健康診断の診察をお願いします、と言えば良い」、と注意した。

 この話はそう大袈裟に考える必要はなかったのかもしれない。20代の若手事務員が素性の知れない非常勤の高齢の医師に対して無理無理敬語を使おうと緊張した結果、だと思う。次からは「検診の診察をお願いします」と言います、と言っていた。

 ある知識人が「耳障りのよい言葉」を使いましょう、と言つていた。最近では同じ読みで反対の意味の「耳障り」と「茸触り」の2種あるらしいが、「耳に心地よい言葉」と言えば良いのではないか?

 最近の日本語の乱れを考えるときに「過去形十疑問形」にする日本語は実に不自然である。日本人から出たのではないのでは??とも言われている。コンビニなどでは外国人が多くバイトしているが、彼らが用いたのが広がった?とも見なされている。真偽は不明。


コメント
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