証人はただ一人、落ち武者の幽霊。
評価:=80点
午後から通院があるので、その前にMOVX京都へ映画鑑賞をすることにしました。
随分前から観たいと思っていたのですが、なかなか他の映画と重なって観れなかったこの作品。ようやく鑑賞出来ました。
あの人気脚本家 三谷幸喜さん監督作品。もちろん脚本も三谷さんです。
主演は2人です。深津絵里さんとあの西田敏行さん。エンディングの歌もお2人が唄っておられます。上手いので驚きです。
さてお話は深津さん演じるドジな弁護士が、難解な事件の証言者として選んだのが、何百年も前に討ち首となった落ち武者の幽霊という前代未聞なお話です。
落ち武者役には西田敏行さん。このキャラがまたたまらなく面白い(笑)
このお顔がたまりませんよね。
幽霊が証言者なもので、これがまた厄介です。何故か弁護士であるエミには見えているが、他の人には見えない?というか人によっては見えるという。ここにその種明かしのような関連があります。
さてあらすじ
エミ(深津絵里)は失敗続きで後がない三流弁護士。彼女が新しく担当になったのは、とある殺人事件。被告人は無実を主張。完璧なアリバイがあるという。なんと事件当夜、旅館の一室で金縛りにあっていたというのだ。無実を証明できるのは一晩中彼の上にのしかかっていた落ち武者の幽霊だけ。エミはその幽霊、六兵衛(西田敏行)に会い、彼を証人として法廷に召喚する。しかしこの六兵衛の姿は、すべての人に見えるわけではなかった。しかもエミの前には、一切の超常現象を信じない敏腕カタブツ検事、小佐野(中井貴一)が立ちはだかり……。人生のどん詰まりに立たされたダメダメ弁護士と、421年前に無念の死を遂げた落ち武者の間に生まれた奇妙な友情。果たして彼らは、真実を導き出す事ができるのか……?
悲鳴の女(篠原涼子) 伊勢谷(梶原善)には何故か六兵衛が見える。
実は見える人たちには全て共通点があった。それは、、、、。
以下ネタばれとなりますので観たい方は反転して読んで下さいね
皆それぞれ、叶わなかった願いや解けなかった誤解、実現しなかった夢に、さまざまな悩みや後悔、つらさを抱えていた人たちに六兵衛さんが見える。また飲み物や香料に使われているシナモンが好物だった。運気の低迷もあったり・・・。
実はこのカタ物検事小佐野には六兵衛の姿が見えていた?!みたい。。。。。
でもそのことを知らぬ存ぜんで貫こうとする小佐野。意地悪です。被告人の証言をあくまでも信憑性がないと言い張る。
エミは何とか見えない六兵衛の証言を認めてもらうために色々と仕掛けるのだが、、、、。
ところが小佐野曰く、歴史では六兵衛は裏切り者の誹りを受けて首を刎ねられている。そんな人物の証言が信用できるかどうか?疑問だと言い張る。ああ言えばこう言うといった感じで、益々被告人の無実は遠くなるのであった。
ついに六兵衛の子孫、木戸健一を法廷に連れ出し、六兵衛がやったことが歴史的な書物とは間違いだと証言してもらうのだが・・・・。
木戸健一 浅野忠信
歴史的には仲間を裏切ったということで、討ち首という汚名を着せられた六兵衛は無念を晴らしたいといった名目はあるものの、なぜ眠っている人の上に馬乗りになって金縛りにあわせるのかと法廷で問われると、“幽霊だからじゃ”と法律家を納得させる答えを持たない。
どうにもこうにもややこしい話だ。でもそのあり得ない事態を何とか利用して、被告人のアリバイを実証しようとする弁護士エミの奮闘ぶりは何とも健気である。
エミのボス速水悠も初めは信じられなかったようだが、、、、。
阿部寛演じる大食いのボス弁護士もなかなかユニークなキャラで大笑いしました。高級チョコやフランス料理に目がなく。。。その上タップダンスで時間稼ぎするところもなかなかのもの!!
安部清明の子孫らしい何か抹香くさい阿部つくつく。このキャラも味がありました。何と市村正親が演じていました。
他にも豪華友情出演なのか?
エミのボーイフレンドの大部屋俳優仲間 村田大樹に佐藤浩市
ウェイトレス役に深田恭子、医者には唐沢寿明とキャストも豪華絢爛。
あの世の公安官が登場するという意外な展開もあり!
公安官 段田譲治には小日向文世 何故かフルネームなんだね。
そしてこの人が一人二役で登場 竹内結子 核心部分の役どころ。
冒頭から登場するので大体どんな役かは想像できると思います。
もっとハチャメチャかな?と思っていましたが、そんなことはなく、ゆるくそしてくすっとした笑いがあり、また人間ドラマという要素もあってなかなか楽しめる作品でした。
解説(goo映画より)
殺人事件の証人として呼び出された落ち武者の幽霊と三流弁護士が繰り広げる騒動を描くコメディ。「悪人」の深津絵里、「星守る犬」の西田敏行、「奇跡」の阿部寛、「プリンセス トヨトミ」の中井貴一、「はやぶさ HAYABUSA」の竹内結子など、豪華俳優陣の共演も見どころ。監督は「ザ・マジックアワー」の三谷幸喜。
メディア | 映画 |
上映時間 | 142分 |
製作国 | 日本 |
公開情報 | 劇場公開(東宝) |
初公開年月 | 2011/10/29 |
ジャンル | コメディ |
映倫 | G |
http://www.sutekina-eiga.com/
深津絵里はいいのですが、西田敏行はちょっと苦手かも。
中井貴一は良かったですね。かっこよくて笑いも取るという俳優にとってはやりがいのある役です。
細かい所は面白くて飽きずに見れるのですが、大きい筋が通って無い感じなんですよね。
それは前作「ザ・マジック・アワー」もそうでした。
それにやっぱり2時間20分は長い。
「有頂天ホテル」は好きでしたが、やはり私は「みんなのいえ」が一番好きかなあ。
キャプラの映画にこだわる小日向文世の役がちょっと面白かったです。
アドリブ全開で役を悠々と演じていた西田さんは流石だなぁと感心させられました。
最初は140分弱の上映時間を気にしていたのですが、途中から全く気に成らず映画の中に入り込んじゃってました(笑)。
三谷ワールド、堪能出来て良かったです。
豪華キャストがわんさか出ていますが、
それがまた良い味だしていて良いんですよね。
西田さんは最高でした!
歌もお上手だし、、、。