6月26日鑑賞
オランダ映画。少年サムのひと夏の出来事が描かれている。
あらすじ
11歳の少年サムは、1週間の夏の休暇を過ごすために家族と共にオランダ北部の島を訪れる。生き物には寿命があると気づいた彼は、最後の日を迎えた恐竜たちがそのことを知っていたのかと考える。ある日サムの前に、母親と二人で島に暮らす元気な少女テスが現れる。奔放な言動でサムを振り回すテスには、父親に関するある秘密があった。
サムは年より考えが老けている?ような感じ。生き物の寿命を考えるなんて、11歳で考えるかなぁ?ちょっと驚きました。
全体に緩いタッチ。テスがその緩さに刺激を与えているって感じですかね。
サムはテスに翻弄されながらも、彼女に恋をしている。まさに初恋ですね。テスはどうも父と生き別れ状態のようです。ところがどうして父が特定できたのか?父をこの島に招待します。
父らしき人は恋人とこの島へ。そんな父を見て複雑な心境だったことでしょうね。とはいえ、父とその恋人の関係に立ち入るようなところもあったり・・・。いやあ少女にしたら父を取られた感もあったのかとも思えました。確かにテスにとっては切ないですよね。
そんな彼女を見てサムは同情、彼女の計画にひと肌ぬぐことに・・・。
のんびりとした風景の中でサムとテスの冒険は大人を巻き込んでいくわけですが。このロケーションとの彼らの姿がなんともマッチしていてよかったかな。
悪くはないけど、私的にはやはり刺激のある作品が好きですね。でもこれはこれで良しと。
サムの家族模様も少しですが描かれています。そうそうラスト近くでサムが訪れる一人暮らしの老人の姿がとても印象的でした。亡き妻の事を思い出の中で生かす、彼の言葉がじんわり染みました。
余談ですが、関西ミニシアター応援Tシャツを着て行ったら、こんな可愛いトートバックを頂きました!ラッキーです。
見どころ(シネマツディより)
アンナ・ウォルツの児童文学「ぼくとテスの秘密の七日間」を映画化したファンタジー。避暑地の島にやって来た少年と島の少女の物語が描かれる。本作が長編初監督となるシュテーフェン・ヴァウターロートがメガホンを取り、ソニー・コープス・ファン・ウッテレン、ヨゼフィン・アーレントセンらが出演した。
ところでこの邦題、引っ掛かります。恐竜についてはほんの僅かしか触れられていないのに、何故にこのタイトルなのか?ストレートに「ぼくとテスの秘密の七日間」の方がしっくりするけどね。