二人でいる時だけ、泣けた。
世界が泣いた。世界が震えた。国際映画祭・映画賞で25以上もの賞に輝いた。
という話題の作品、「息もできない」を鑑賞して来ました。
かなり期待していました。最初から殴る、蹴るという暴力シーンが映し出されます。隣に座っていた男性、上映開始から10分くらいで退席しました。結局戻って来ませんでした。何故なのか?は分かりませんが、、、、。
う~ん想像していた感じとはちょっと違いましたね。暴力シーン、何かちょっと行き過ぎって感じもしたり、、、、、。パク・チャヌクの作品でもかなりエグイシーンあるので、OKなんですが。どうもこの作品の暴力シーン、ちょっと受けつけられなかった。どうしてなのか??
主人公サンフンは理性などなく、超凶暴性な男、とにかく殴る、蹴るというのが日常茶飯事だ。顔も強面だし、ちょっとしたことで切れる。その上吐き捨てる言葉も汚いときている。まったくどうしようもない男。
仕事は借金の取り立て屋、まさに彼にぴったりである。
簡単にあらすじ等
友人マンシク(チョン・マンシク)と暴力取り立て屋として日々を送っていたサンフン。
借金の取り立て屋をしているサンフン(ヤン・イクチュン)は、母と妹を死なせた父親に対する激しい怒りと憎しみを抱えて生きていた。常に苛立ち、情け容赦ない暴力を振るっては周囲を怖がらせていた。ある日サンフンは、道端で唾を吐き、偶然通りかかった女子高生ヨニ(キム・コッピ)のネクタイを汚してしまう。見るからに強面のサンフンに対しても怯むことなく突っかかっていくヨニ。
サンフンの暴力的な態度にも怖がらない。
最悪な出会いを果たした2人だったが、不思議とウマが合い、奇妙な交流が始まる。ヨニもまた、ベトナム戦争の後遺症で精神を病んだ父親との間に確執を抱えていたのだった。そんな中、ヨニの弟ヨンジェが偶然にもサンフンの手下となり取り立ての仕事を始めるのだが…。
印象的なのは冒頭、痴話ゲンカなのか、男が女を路上で殴っている。そこへ主人公サンフンが現れ、女を殴っていた男を殴り倒す。女を助けたと思うが、それは違う。なぜならすぐにサンフンは女につばを吐きかけ、その頬を叩き始めるからだ。本作の主人公は、暴力を振るうことでしか人とコミュニケーションがとれない男。
犯罪もののバイオレンス映画とは異なり、暴力にカタルシスはない。主人公サンフンも女子高生ヨニも、その元になっているのは家庭内暴力だからだ。愛情の代わりに暴力を受けて育った子供は、暴力でしか人に自分の感情を表現することしかできなくなる。そんな苛立ちが本作に渦巻いている。(goo映画より抜粋)
このように書かれているが、ここまで暴力的な感情表現ってあるのかしら?経験や体験がない私にはやはり理解できないのかもしれない。それにしてもこれってちょっと私的には苦手ですね。だからシンパシーを感じることはできなかった。
サンフンの父スンチョル(パク・チョンスン)
ヤンフンの父は過去のあの狂暴的な面影はない。ひたすら息子に殴られていた。
サンフンの甥ヒョンイン(キム・ヒス)
甥となんとか上手く関わろうとするが、ヒョンインは暴力的なヤンフンに、距離を置くも、、、、。次第に心開くように。「おじいちゃんを殴らないで!」と涙ながら訴える場面が何とも言えずグッときました。
ヨニとの出逢いや甥との関わりが、いつしかヤンフンの閉ざした心を開けようとしていたが、、、、、。
ヨニに恋したヤンフン、友人マンシクに会わせたいって話していたのにね。
残念な結果になった。ラストは結構うぅ~ときたのでした。
ヨニの弟ヨンジェ(イ・ファン)と仕事を組まなければこんなことには、、、、。
まさかヨニも弟とヤンフンが一緒に仕事をしているとは夢にも思わなかっただろう。
解説(allcinemaより抜粋)
韓国インディー映画界で俳優として活躍してきたヤン・イクチュンの長編初監督にして世界各地の映画祭でセンセーションを巻き起こした衝撃作。韓国の若者の父親世代との葛藤を背景に、愛を知らずに社会の底辺で生きるヤクザな男と心に傷を抱えた勝気な女子高生が繰り広げる魂と魂のぶつかり合いが、剥き出しの暴力描写とリアルな感情表現で、赤裸々かつ緊張感いっぱいに綴られる。主演はヤン・イクチュン自身と本作の演技が絶賛された韓国期待の若手キム・コッピ。
中央 ヤン・イクチュン、右 イ・ファン
メディア | 映画 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | 韓国 |
公開情報 | 劇場公開(ビターズ・エンド=スターサンズ) |
初公開年月 | 2010/03/20 |
ジャンル | ドラマ/ロマンス |
映倫 | R15+ |
オフィシャル・サイト
http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/