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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の本について(作品集4)

2011-04-01 22:49:52 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
引き続き、陶芸に関する本について、お話します。

① 一般に市販されている作品集

 ) 平安、鎌倉時代以降の、著名な窯と人や作品を取上た本

  b) 安土桃山代から、江戸時代の著名人の作品を、取り上げた本。

   豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、連れ帰った朝鮮人によって、大陸の陶製作の技術や、登り窯等の

   焼成技術が、伝わります。その影響で、新しい焼き物の産地が、増える事に成ります。

   (萩焼き、薩摩焼、唐津焼、京都粟田焼き等が、特に有名です。)

   更に、茶の湯の流行に伴い、多くの茶道具も作られる様に、成ります。

   これらの焼き物の産地の、作品を写真と伴に、解説している本です。
   
   尚、茶道具についての本については、後日お話します。

  c) 色絵陶磁器(上絵付け)の本

   イ) 色絵陶器では、野々宮仁清が著名な、陶芸家です。国宝の茶壷や、雉香炉があります。

   ロ) わが国の磁器は、九州有田で最初に焼かれたと、言われています。

      その後、酒井田柿右衛門により、赤絵を出す事に成功します。この作品は、伊万里港

      から、西洋に輸出されていて、伊万里焼きと呼ばれ、ヨーロッパで美術品として、

      扱われていた様です。

   ハ) 鍋島焼きは、鍋島藩が独占的に作り、将軍家や、諸大名などに、献上した優れた色絵

      磁器の作品群です。

   ニ) 九谷焼も色絵磁器ですが、加賀藩によって、保護され発展します。

     (古九谷は、有田で焼かれたとの、説があります。)

   ホ) 京焼きでは、野々村仁清以降、尾形乾山、仁阿弥道八、永楽保全、奥田頴川、木米など

      の陶芸家が、登場し、赤絵以外にも、金や銀を使用した、作品が作られます。

これら、個人の作品や、産地毎の優れた作品を、紹介している本も、多い様です。

現代陶芸家(作家)の作品とは違って、これらの作品から、今すぐに、ご自分の作品に影響する本

とは、思われませんが、新しい技術を、発明、開発、発展させた、先人達の努力の跡を、見るのも、

何かの役に立つはずです。機会が有ったら、見たり読んだりしても、決して無駄だとは、

思われません。

以下次回に続きます。

  
コメント
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