ちょっと悲しい思い出

今日は、空に浮かぶ雲の話をしながらお散歩をしました。

今日は、最近にしては空が青く、浮かんでいる雲が白く見えるのですが、
くっきりと縁がある白さではなく、周りが霞むように白かったのです。
とてもきれいでした。
その雲は長～くて広～い範囲にありました。
（せっかくのそんな雲だったのですが、主人との話に夢中になってしまって
　残念ながら写真を撮っていません。）

その雲の中に、ねじりパンのような形に見える部分があって、
私は幼稚園の頃を思い出していました。
あいまいな記憶ながら、幼稚園のおやつの時間に
ねじりパンが半切れ出てきたことがあったような気がしています。

幼稚園の頃のことで、思い出すと今でも苦しくなる記憶があるのです。
それはお弁当の時間。
当時は、お弁当箱にはご飯だけを入れていくことになっていました。
お昼時間になると、おかずが入ったお皿を配膳室の前に並んで
受け取っていたのです。

♪おべんと　おべんと　うれしいな
　おてても　きれいに　なりました
　みんな　そろって　ごあいさつ
　『いただきます。』

そんな歌を歌ってから食べ始めていましたが、
お弁当の時間が嬉しいとは思えませんでした。

子供の頃にも好き嫌いはなかったのですが、
幼稚園で出てくるおかずがなぜか食べにくくて、
泣きながら…だったのかどうか思い出せませんが、
食べるのが苦しかったのです。
今思いますと、苦手なお醤油の濃い味だったり、
アレルギーなどのために食べにくかったり…、
そんなことだったのかもしれません。

何十年も前のことですが、今でも配膳室のあたりを思い出すことができますし、
その時そこに立っている悲くて泣きそうな自分を重ね合わせることもできます。
よほど悲しくて辛かったのでしょうか、今でも忘れていないのですから…。


　お散歩からの帰り、ねじりパン…のあの雲ではありませんが、
　真っ青な空に白い雲がありました。