乙女の祈り

このあたりのゴミの収集車から聞こえてくるのが、『乙女の祈り』です。
その曲を聞きながら、私は３年前を思い出していました。

それは、このコンドミニアムを初めて利用した年のことです。
その当時は、乙女の祈りではなかったのですが…。

その日、私は買い忘れたものがありましたので、近くのコンビニまで出掛けました。
コンビニに近いからと、このマンションの玄関ではなく、裏口を出たのですが、
すぐ脇にあるゴミの集積場の前に座る込んでいる男性がありました。

何をしておられるのかしら？

そう思いながら近くを通り過ぎる時に、私は男性の行動を見て、驚きました。
空き缶を入れるコンテナの中の缶を、収集袋にアルミ缶とスチール缶に分けながら
入れておられるのです。

えっ～、収集車の作業員さんが、そんなこともしておられるの？

普通ならば、個人が各自の家庭でアルミ缶とスチール缶に分別して袋に入れて出します。
作業員さんは、その袋を収集してくださいます…よね。

ところが、ここでは違うのです。
当たり前のように、その男性は分別しながら、袋に入れておられたのです。
確かに、このマンションはリゾートマンションですから定住者が少なく、
その多くは別荘として利用されますので、
資源ごみ用の袋に缶がいっぱいになることはまずありません。
そのためか、ゴミの収集場には、缶用と瓶用のコンテナが置いてあります。
それを知っていた私ですが、マンションの管理をされる人が、
管理費を使ってその分別作業をしておられるのだと思っていました。

ところが、作業員さんが分別をしておられるのですから、それを知ってからは、
缶や瓶はそこには出さず、スーパーの分別場所を利用するようにしています。
と言っても、二人での生活で、しかも缶詰や缶ジュースなどを買わない我が家では
空き缶や空き瓶が出ることはほとんどありません。

今日、『乙女の祈り』を聞きながら、
作業員さんが、今日も座り込んで分別作業をしておられるのかしらと思うと、
なぜか、とても申し訳ないような気がしてしまいました。
本当に、ご苦労様です。


　白梅なのでしょうか？
　…どこに…？という感じですが、真ん中あたりです。
　写真の編集ができないのでわかりにくいですね。ごめんなさい。

　白梅ならば…花言葉は、気品、澄んだ心