ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「私たちが止めるしかない東京オリ・パラ ~女性たちの抗議リレー~」 中止が決まるまで続きます!

2021年06月04日 | 日本とわたし
「オリパラで感染が拡大する可能性があるのに開催を強行するのは間違い」
「医療現場の疲弊はオリパラ開催ありきで突き進んできた安倍菅政権による人災だ」

日本女医会理事・青木正美氏:
オリパラの中止を求めます。
全国で行われようとしている事前キャンプの中止も求めます。
私は臨床医の立場から、21世紀のこの日本で、患者さんが入院できず自宅で亡くなるという事実をどうしても許容できません。
オリパラをやるのであれば、その前にやるべきことがたくさんありました。
それをほとんどやっていないにもかかわらず、強引に大会に突き進んでいくのは大きな間違いです。

恐らく人類史上最大の疫病です。
これだけの規模のパンデミックは、人類は未だに経験したことがありません。
もちろん、ワクチンにある一定の効果があることが分かりました。
しかし、まだまだ今後の展開が全く読めません。

大災害に対峙する際の要諦は、リスクを大きく見積もることです。
日本はそのイロハのイができていません。
史上空前のパンデミックという大災害の最中に、まるで火に油を注ぐように世界中から人を集め、炎天下で運動をする。
真夏の開催というだけで大反対なのに、そこに加えてパンデミック。
本当に何が起こるか分かりません。

人が動けば必ずウイルスも動きます。
オリパラによって感染が拡大し、日本だけではなく他国にも感染を拡大させてしまうかもしれない。
それが予測できているのに止められないというのは許されないことなんです。
事前合宿も始まりました。
全国の自治体は、どれだけの緊張や痛みを抱えるのでしょうか。

大会さえ始まってしまえば、事前キャンプさえ始まってしまえば、国民はテレビに釘付けなのですか?
後は野となれ山となれなのですか?
いったい何のために、誰のためにやるのか、さっぱり理解できません。
みなさんの声を結集して、ぜひともオリパラ開催をもう一度考え直しましょう。
私たちの未来、世界の未来を、こんなことで駄目にしてはいけません。


そもそも、どうしてIOCがこんなに横柄な態度をとっているのでしょうか?
こんな大変な疫病問題の最中に、どうしてオリンピックをしなければならないのでしょうか?
一体「IOC」って何?と今更ながらに思い調べてみました。

そのNGO&NPOに過ぎない団体が、日本の国民に向かって好き放題言っていますが、そもそもそんな権限も資格も無いのです。
会長は「少々の犠牲が伴う」と言い、副会長は「緊急事態宣言下でも行う」と言い、今度は調整委員長が「中止したらいくつかの競技が消える」と脅迫とも言える発言をしました。
記事を読んで強い怒りがこみ上げてきました。

「各スポーツ競技が今後も存続するためには資金が必要なため、東京五輪の開催は不可欠」
「東京五輪が中止となれば、テレビ放映権料や各種スポンサー権料など収入減となるため、各競技団体への分配金も少なくなる」
「もしいくつかの競技が消滅すれば、市民(スポーツ)参加率に非常に大きな波及効果をもたらし、世界中の政府が遅かれ早かれ目覚めさせたすべてのもの、つまりコミュニティーの健康とフィットネスに影響を与えるだろう」

オリンピックを一回飛ばせばスポーツ界、コミュニティーの健康とフィットネスに悪影響を与える?
いつの間にそんな酷い状態になっていたのでしょう?
オリンピックの有無で世界がひっくり返るのなら、まずそのシステムを一から直すべきです。
オリンピックが開かれようが開かれまいが、スポーツ界はびくともしない。
コミュニティの健康とフィットネスもびくともしない。
それが当たり前の世界を構築するためにも、今回のオリンピック騒動を機に一旦IOCを解体し、オリンピックそのものについても考え直すべきだと思います。