ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

海辺で見たこと考えたこと

2013年08月11日 | 家族とわたし
一週間分の絵日記。
8月3日・土曜日・思いっきりの

やのに、なぜか、海行きと反対方向の車線(8車線)がとんでもなく混んでた。


長距離ドライブ中のどっかで、必ず目にする原子力発電所。


海辺の町に到着。曇り過ぎぃ~!


一番近い我々が、一番遅く到着。すでに皆はバカンスモード。
立体パズル(地球儀)に挑戦中の、甥っ子アレックと義兄エリック。


おっさん兄弟!


できてきた。


姪っ子エメラも加わって。


ここが今回の我々の部屋。


さらに後から到着した次男くんも、負けずにくつろぐ。


エメラと、4日から合流する彼女の友だちリニーのための部屋。


2階のバルコニー。


規制速度25マイル、もし人が道を渡ろうとしてたら、それがどこであっても止まらなあかん、という規則が徹底してる町。


一番奥の主賓室に父と母、真ん中が旦那弟ジムと息子アレックの寝室、トイレとシャワー室を挟んで、うちの息子らのどちらかが寝る部屋がある3階。


3階の洗濯&乾燥機。滞在中はかなりお世話になるはず。


あっという間にこのありさま。



8月4日・日曜日・やった~

2階のキッチン。


リビングで、自分の2倍ほどデカい甥っ子に挑む旦那。


海ぃ~!!


延々と続く浜ぁ~!!


めちゃくちゃ広い浜やけど、どこで泳いでもええというのではなく、ライフガードが見張ってる前でしか泳いだらあかんという決まりがある。


どんどん奥に進んでくジム。


ボクは泳ぎません!と断言する次男くん。


なぜキミはここに……?


砂の中に潜ろうとする寸前。


瞑想中……。


お食事中……。


海は広いな大きいな。


兄弟。


コマーシャルバイトに励むプロペラ機。


穴掘りマン。


海の色が変わる。


埋めてぇ~!よっしゃ~!


困ったチャンのふりしてるけど……、


ほんまは大満足のアレック。


従兄弟同士。


浜の砂の中には命が渦巻いてる。
   

ちょいと一休み。


自転車専用道路。ここら辺は道がずっと平坦でほぼ真っ直ぐやから、自転車でうんと遠くまで行ける。


次男くんと入れ替わりに、バスに乗ってやってきた長男くん。
バス停で我々の迎えを待ってる時に、殴り合いの喧嘩を始めた高校生グループの間に入って止めたのやそうな。


エリック曰く、相当古い機種らしい、コマーシャルプロペラ機。


突然患うことになったゴムアレルギーに効果があるらしい日光浴と海水浴。


潮の流れに押されて、ついつい左側に行ってしもてたエメラとリニーを、連れ戻しに行ったライフガード。


フリスビーで遊ぶ叔父と甥っ子。


砂男アレックに埋められようとしてるエメラとリニー。


計量カップを見つけられへん母とわたしが、共同で作った手作り計量カップ。


ウォールストリート・ジャーナルにデカデカと載ってた、福島第一の海水汚染問題。
もはや能力も知力も無い後手後手の電力会社に、今だ事故処理を丸投げしてる政府の怠慢と無責任について書かれてた。


使い捨てのカップにそれぞれ名前を書いて、使い捨てないようにした。


夕飯だけ当番制で、それぞれの残りを昼ご飯で片付けていく。


夕方散歩の海辺。曇ってきた。



8月5日&6日・月曜日&火曜日 たり鳴ったり降ったりったり、めちゃ忙しい!

起きる、食べる、おしゃべりする、泳ぐ、本を読む、食べる、浜で遊ぶ、おしゃべりする、本を読む、食べる、寝る。


8月7日・水曜日 

友だちリニーが帰ってしもて、かなりがっかりしてるエメラを元気づけようっちゅうことで、彼女を連れて隣町へ。


ボードワークに必ずある遊園地。わたしは左端の逆バンジーに乗りたい!けど、がまんした。


元プロバスケット選手たちによる、おもしろ可笑しい八百長ゲームが行われるアリーナ。


あ、エメラが笑た!


我々の席の真ん前に陣取る、キラキラユニフォームの女の子たち。


6才の女の子による国家斉唱。


選手登場!


まずは準備運動。


作戦会議。


真剣にやってる時もある。


カメラに中指を立てる旦那。


あ、けが人が出た!


ハーフゲームショーでダンスする、キラキラユニフォームの女の子たちを観てエメラがひと言……「なかなかうまいね」。


その少女たちに出迎えられる選手たち。


試合の途中にいきなり余興。


観客の中で思いっきり目立ってたこの男の子。ダンクシュート!


なんとも嬉しそうな顔!


ボードウォークの夜店で売ってるフライドオレオ?!オレオクッキの天ぷら……食べてみたらけっこうイケた。



8月8日・木曜日

朝から海で過ごし、昼から我々(旦那、ジム、アレック、わたし)は映画を観に行く。
長男くんは、家に残って仕事。
映画は、ヒュー・ジャックマン主演の『ザ・ウルヴァリン』。
長崎に原爆が落とされた瞬間に立ち会うた日本兵士とウルヴァリンが主人公となって展開する話。
後になって、丁度日本時間の8月9日に、この映画を観たことに気がついた。


8月9日・金曜日 の予報が出てたけど

休暇最後の日。
午後からやっぱり仕事の長男くんを家に残し、再び我々4人だけで、隣町のボードウォークに行く。
目的はこれ。ちょいと過激なローラーコースター。


運転開始が1時から、ということで、時間つぶしに散歩。
いくつになっても兄弟のすることはおんなじ。


『HENNA TATTOO』⇒『変な入れ墨』と、つい読んでしまう、バイリンガル旦那とわたし……。


遊園地に戻ってきた。わたしは迷いに迷て断念した。こりゃちょっと首に悪いっぽい。


ドキドキなアレック。


ドキドキなジム。


旦那とわたしは、待ちながら平和な風景をパチリ。


散々振り回されて戻ってきたふたり。やっぱり、かなり首にきたらしい……。


隣町に行くのに、必ず通る橋の上の料金所。往復で1ドル50セントなり。


広大な湿地帯。




最後の夕焼けじゃ~!


海辺に出ると、3カ所で稲光りしてた。


この1週間、大活躍してくれた母持参のマッサージ台。


旦那は鍼灸師、母はマッサージ師&陶芸家。
ということで、休暇で家族が集まると必ず、誰かはこのマッサージ台の上に寝転がり、ふたりからの治療を受ける。
我々にとっては、鍼とマッサージ付きの、なんとも贅沢な休暇なんやけど、する方にとったら気の毒……ありがとうおかあさん、ありがとう旦那!

さて、まだ撮ってなかった場所は?
1階の洗濯室。


1階の治療室&居間。


1階には、旦那姉一家の寝室が2部屋と、 


その部屋の間にある、浴槽付きのバスルーム。


この休暇中、大活躍してくれたワインクーラー。


自動製氷機。(こんなことにまで電気使て……と非難めいたことを考えつつ、休暇やからと自分に言い聞かせる)


みんなで使たガスコンロと冷蔵庫。



8月10日・土曜日

早起きして、最後の片付けをし、来た時の状態に戻す。
冷蔵庫の残り物を、飛行機で帰るジム以外の者で手分けして持ち帰る。

4家族を迎えてくれた家をパチリ。


2階に直接上がれるらせん階段が、旦那のお気に入り。


この外シャワーも大人気。


チビ松林からまたまた松が。


海にはやっぱり松が似合う。


家に向かう。


バイバイ海。


おもしろい雲。
  




丸1週間、みんなといろんな話をした。
パソコンから離れようと決めて、画面を一切見んかった。
本をぎょうさん読んだ。
家から運んできた資料も読んだ。
普段、なかなか読めへん量の文章を読むことができた。

4家族10人の大人が、一つ屋根の下で7日間を過ごすと、そりゃまあ意見の食い違いや衝突は出てくるわけで、
それがまた、大家族旅行の、ひとつの醍醐味でもあったりする。

原発に絞って言えば、即廃絶には反対の人がいる。
長男くんもその中のひとりであったりする。
それで、そういう話になるとまず、そのことについての焦りや悲しみがワァッとわいてきてしもて、冷静さを保つのがめちゃくちゃ難しくなる。
 
その場に実際に居る人たちによるデータを元にして言うてるにしても、どないしてもそれは、自身の手足を使て得たものではなく、
借り物の情報を寄せ集めて、自分の都合の良いようにつなぎ合わせて作った物語である以上、それを信じろと言われてもできない。
僕もやはり、僕の信じたいデータや情報を選んでるのやけど、とにかく確証の無いことをどれだけ並べられても、考えを変えることはできない。
石炭もオイルもガスも、結局は環境を汚し、住民を移住させ、事故や故障で命を奪われてるし、その数や量は、原発に比べると圧倒的に多い。
人類がエネルギーを今の状態を変えずに使い続けようというなら、原発はやはり必要で使い易いエネルギー施設。
今の状態ではあかん、世界中で話し合うて、早急に生活内容やレベルを変えようやないか、という動きが出ん限り、原発を無くそうやなんてのは絵に描いた餅。

そこで会話は止まってしまう。

電気を湯水のように使てきた。
特にこのアメリカの国ではそう。
ちっちゃい子どものうちから、電気は当たり前にいつでもあって、しかも格安で、使わな損みたいに思てる。
そうかと思えば、よう停電したりもするし、嵐が過ぎた後なんかには、平気で3日から1週間ぐらい、電気無しの生活になるのやけど、
それもまあ、しゃあないことやと、いろいろ工夫したり助け合うたりしながら、その日々を乗り越えたりもする。
ただし、いつかまた、贅沢な生活に戻れるとわかってるからやろけども。

その、絵に描いたような贅沢を、人の家で1週間、経験させてもろた。
あんな暮らしが当たり前の人がいる。
うちは、電気というたら、夏の間の、合計したら7日間ぐらい使うか使わへんかの窓付けクーラーと、サイズがデカい洗濯機と、1週間に1回使う掃除機、
それから冷蔵庫と電子レンジ、夜の2時間ぐらいのテレビに、わたしが一番長いこと使てるパソコンと、髪の毛を乾かすドライヤーと、後はそれぞれの部屋の電灯。
それでも、日本で暮らしてた時に比べたら、かなり贅沢させてもろてて、それにすっかり馴染んでしもてる。

日本の夏は今年、猛烈に暑いのに、たった2基の原発が稼働してるだけ。
心ある人たちはそれぞれ、口には出さはらへんけど、電気を使う量をあれこれと節約してはると思う。
けどもそれで、あんまり我慢し過ぎて、熱中症にかかったり、体調を壊さはったり、それは絶対に避けなあかん。
世の中の矛盾や不公平は、そうやって、自分以外の人や動物や自然のことを考え、想像し、思いやる人にのしかかっていく。

わたしは、パソコンを使て情報を得、それに基づいて発言してる。
電気の消費無しにはやっていけへんことをしながら、発電をする原発を世界中から無くそうと願てる。
世界中の人たちが足るを知り、平和の実現のために、紛争や戦争を断固として拒否することを願てる。
史上最悪の戦争や原発事故がもういっぺん、自分らの目の前で起こらな、気づくことはもちろん、考えや生き方を改めようと思えん人が、
わたしの想像なんかをはるかに超えた、救いの無いほどの人数であるとしても。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わ、楽しかったわ。 (美代子)
2013-08-12 09:43:13
まうみちゃん、お久しぶり~。楽しい夏休みでしたね。私も一緒に楽しませて頂きました。お元気そうでなによりです。
返信する
美代子さんへ (まうみ)
2013-08-12 13:42:36
美代子さぁ~ん!
こちらこそめちゃくちゃお久しぶりです!
ご無沙汰しまくっておりますが、美代子さんちにはちょくちょく遊びに行っては、黙ってコソコソっと戻ってきております、はい。だはは!

一緒に楽しんでいただけて良かったです。
東京はめちゃ暑いんですよね。
夜中になっても30℃とか……美代子さん、くれぐれもムチャをしないで、気をつけてくださいよ。
返信する
お帰りなさいませ~ (sarah)
2013-08-12 23:44:24
たくさんの写真に、私も休暇を貰ったような気分になりました^^。
アレックくんやエメラちゃんも、いつまでもすばらしい想い出として心に残ることでしょう。
『おもいでの夏』という映画があったなあ、なんて思い出しました。

「希望の牧場」に心を寄せていただき、ありがとうございます~。
元肉牛たちが牛生を全うできるように願っています。

「自身の手足を使て得たものではなく、
借り物の情報を寄せ集めて、自分の都合の良いようにつなぎ合わせて作った物語」
長男くんのこの意見は、ネットという世界で自分の意見を言うときに忘れてはいけないことですね。

「世の中の矛盾や不公平は、
そうやって、自分以外の人や動物や自然のことを考え、想像し、思いやる人にのしかかっていく」
「史上最悪の戦争や原発事故がもういっぺん、自分らの目の前で起こらな、
気づくことはもちろん、考えや生き方を改めようと思えん人が、
わたしの想像なんかをはるかに超えた、救いの無いほどの人数であるとしても」
心がシャキッ! 背筋がピン! としました!
返信する
sarahちゃんへ (まうみ)
2013-08-13 11:29:36
いやもう、まとまりもなんもない、写真日記に付き合ってくれてありがとう!
ずいぶんとのんびりさせてもろてきました。
ただ、4家族分の食事の後片付けというのはやはり、けっこうな量で、ついついわたしが引き受けてしまい、台所の主、などというあだ名がついてしまいました……とほほ。

長男くんは多分、ついつい視界が狭まるわたしに、喝を入れてくれてるのやと思います。
残念ながら、すみずみまで意見が合うというわけにはいかないけれども、これからもしぶとく、お互いの意見を聞きながら、話し合うていきたいと思てます。

わたしがやらな誰もやらへん。
そう思て、これからもコツコツ、sarahちゃんと一緒にがんばりま~す!
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