ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「ビデオレターやっても、野田総理は別に見ないんだろうし、何にもしてくれない」by たいよう君

2012年11月05日 | 日本とわたし
現実から逃げない一歩 「げんしりょくはいりません」 きーこさんのブログより

ここに載せられないビデオなので、紫色の部分をクリックしてください。ビデオが出てきます。

子ども達はやはり、子ども達の想像できる範囲で、今自分の身の回りに起こっている現実を理解しています。
理解して、それが不安と心配と、そしてちょっと恐いなあと思う気持ちが心の中でない交ぜになって、
けれども、子どもが決めることではないからと、じっと様子を見守りながら、
よし、ここから出よう!
ここから出て、思いっきりお腹いっぱい空気が吸える、地面でゴロゴロ転がって遊べるとこへ行こう!と、大人が言ってくれるのを待っています。

けれども、こんなに時間が経ち、ああ、もしかしたら自分はこのままここで居ることになるかもしれないと、
見えない病と死を肌で感じ、全部理解できないなりにも、新聞やテレビが伝えることを見聞きして、
なんとかお願いしてみようと、総理大臣宛に手紙を書いたり訴訟を起こしたり……。

そして、こんな思いに至るのです。
「ビデオレターやっても、野田総理は別に見ないんだろうし、何にもしてくれないんだな」

小学生の子どもに、こんな絶望感を抱かせる人間に、政治やらせててええんですか?
あかんでしょ?
テレビ、消しましょうよ。
できたら、テレビ、持たんようにしましょうよ。
ほんで、新聞もとるのんやめましょうよ。
東京新聞なら、完全とは言えんけど、まともな記事をぎょうさん載せてくれてるから、全国一斉にとれるように呼び掛けてみましょうよ。
銀行も、大手のんにまだ預金がある人は解約して、地域で頑張ってる信用金庫とかを支えたりましょうよ。
できることはいっぱいありますよ。
いっぺんよう考えてみましょうよ。

投票したかてどうにもならんとあきらめてる人いませんか?
どうにもなりますよ。
国民審査で、今の最高裁の判事、全員入れ替えてもらいましょうよ。
今まで、まともな判決出した人います?
今の日本で真っ先にせなあかんこと、そう、原発を一基残らず廃炉作業にかかること。
それにつながる判決に、ただの一件も良しとせず、原告の言い分が、常識からいうても倫理上でも正しいのに、
却下、却下、却下のオンパレード。
裁判官も、官僚も、警察も、公安も、検察も、もっちろん政治家のほとんども、大手の企業も銀行も、マスコミのボンクラも、
みぃ~んな仲良う揃いもそろて、原発マフィアの味方。

こんな国で、どないして子どもが救えるのか。
それは、原発マフィアの毒に冒されてない大人が、一致団結して行動する他に手はないんです。
ええかげんに、そのことに気がついてください!


「げんしりょくはいりません」

放射能は、海へ、空気へ、そして地上へと漏れていき、
僕らは日々、見えない恐怖に襲われています。


毎週、おばあちゃんから、野菜と卵が送られてきます。
どうしてそんなに、野菜とか卵とか送られてくるの?

えっ?れいちゃんわかんない?

あ、放射能が入っているから。


うちの田んぼです。
今年は、お米はつくれませんでした。

ネギはいっぱいなっていますが、今年は食べれません。
屋根には、ソーラーパネルがのっています。


げんしりょくはいりません。



「野田総理への手紙」

これは、原町から持ってきた、服と運動着です。
着た時は、お母さんに洗ってもらってから着てました。

ナレーション:
南相馬市原町に住んでいた、タイヨウ君。
震災後、福島市、会津若松市と、避難先を転々。
今は、相馬市で暮らしています。
現在、タイヨウ君は、この家から原町の小学校に、車で通っています。
ビデオレターには、こんなことも。

タイヨウ君ビデオレター:
これは、ランドセルです。
ランドセルをずっと、ここのところ(玄関)に置いたままでした。
放射能が怖かったからです。

Q:
ビデオレターでさ、「ランドセルが怖かった」って言ってたけど、今はどぉ?

タイヨウ君:
今?、今はもう、全然大丈夫。

Q:
おっ!すごいじゃん!!

タイヨウ君:
ちょっとは……ダメなところもあるけど、でももう、あんまり怖くはない。

Q:
本当?

タイヨウ君:
うん。

Q:
そっか、よかったなぁ、(笑)

タイヨウ君:
野田総理って、元気なの?だって、野田総理、この前原発に入ったんでしょ?

Q:
うん、

タイヨウ君:
元気なの?

Q:
どう思う?どうだと思う?

タイヨウ君:
(首をかしげて)
でも、福島のお米を食べたから、大丈夫なんでしょ。
でも、僕は、福島県産のもの?は、あんまり食べたくない。
だって、お母さんたちが、「セシウムが多い」とか、そんな事を言ってるから。

ナレーション:
「ランドセルは怖くなくなった」と言うタイヨウ君。
1年前のビデオには、こんなエピソードも。

ビデオレター:
ここは、前住んでいた、原町のお家です。
いま、じいちゃんとばあちゃんが、住んでいます。
うちのじいちゃんでーす。

タイヨウ君:
今淋しくないですか?

おじいちゃん:
さみしいわよ、おめぇらいないもの。

おばあちゃん:
ばあちゃん、毎晩泣いてます。

ここは、僕が、前暮らしていた部屋です。
今、ここで泊ったりとかはしていません。

ナレーション:
原発事故から500日余り、タイヨウ君はこの家でまだ、1泊もしていません。
学校からいったんここにきて、両親の迎えを待つのです。

Q:
この家に泊まるっていうのは出来ないの?

タイヨウ君:
うん。だって……わかんないから。

Q:
わかんないっていうと?

タイヨウ君:
ん?

Q:
わかんないっていうと?

タイヨウ君:
子どもが決める問題じゃないから。

ナレーション:
おじいさんとおばあさんが、この家で暮らしています。

おばあちゃん:
親たちも、泊まんねえもんな。

おじちゃん:
放射能は怖いな。

おばあちゃん:
こわいね。

おじいちゃん:
なんか、人生バラバラにされちちゃったな。
人間が、楽しみないもんなぁ。

Q:
いやだなって思う事は?

タイヨウ君:
いやだなって思う事は、前みたいに、普通に暮らせない事とか、
おじいちゃんとかおばあちゃんと、みんなでご飯食べてた。
また、みんなで一緒になれたらって……。


タイヨウ君ビデオレター:
野田総理へ、
いつになったら、原発はなくなるんですか?
放射能は、いつなくなるんですか?
野田総理に、お願いがあります。
放射能から、僕たちを、助けて下さい。

Q:
ビデオレターを作ってみてどうだった?

タイヨウ君:
うーん、なんだろう……。
でも、ビデオレターやっても、野田総理は、別に見ないんだろうなって。
ん?
だから、ビデオレターやっても、野田総理は、何にもしてくれないんだなって。
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