ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

もうこりごりだ!終わりにしよう!『日米安保条約』も『日米合同委員会』も『日米地位協定』も!

2017年10月16日 | 日本とわたし
先日11日、沖縄県東村高江の牧草地に、米軍の大型輸送ヘリコプターが大破し炎上しました。



米軍北部訓練場の一部を整理縮小して返還するからと、その引き換えに、高江に暮らす人々の住居をぐるりと囲むように移設された6ヶ所のヘリパッドのせいで、
訓練と称して低空を飛び交う米軍機の爆音に、毎日朝から夜遅くまで苛まれ、いつ事故を起こすか、事故に至らないまでも落下物が襲ってくるかもしれない危険と、隣り合わせの生活を強いられています。

わたしの暮らす地域の空にも、たまに、いつもとは違う、内臓を慄わすような不気味な音を立てて飛ぶ軍用機が、通り過ぎることがあります。
その音を聞くたびに、わたしは沖縄の、街路樹の葉を激しく揺さぶるほどに低い空を飛ぶ米軍機のこと、そしてそのすぐ下で、不安そうに見上げている住民の方々の顔を、いつも思い出します。

同時多発テロが起こってから、低空を飛ぶ飛行機やヘリコプターを見ると、胸の中がざわざわするようになりました。
高江区民のみなさんの不安に比べたら、わたしのそれなどは比べものにならないと思います。

6ヶ所もの米軍ヘリパッドに囲まれた場所で、暮らしを営むことの大変さ、恐ろしさ、悲しさは、想像を絶するものです。
住民は約130人。
130人だから我慢しなければならないのですか?
これまでずっと押し付けられてきた沖縄の人だから、これからも我慢しなければならないのですか?
区民の人たちは、移設反対の決議はしたものの、生活を営まねばならず、抗議活動に参加している人の割合は多くありません。
だから座り込みなどの抗議活動は、高江の悲惨な状況を自分のことのように捉え、何とか変えられないかと思う人たちによって行われてきました。
そのことを上っ面だけで見て、いい加減な報道をしたり、暴言を吐く人たちがいます。
すでに散々苦しめられている人たちは、こんな浅はかな物事や人たちとも、闘わねばなりません。

炎上した大型ヘリは、インジケーターと呼ばれる複数の部品に、放射性物質が使用されていました。
事故が起こってすぐに、そういう噂が流れていたのですが、きちんとした報道がなされていませんでした。
もちろん、消火のために駆けつけた消防隊員にも知らされていませんでした。
海兵隊から明らかにされたのは、事故が起こってから3日も経った14日のことです。
危険物の情報を提供すると定められたガイドラインが、全く守られなかったということになります。

消火に当たった隊員の方の被ばくが心配です。
爆発によって拡散された放射能が、すぐ近くにある住宅地に悪影響を及ぼさないか、風下の土壌や水源の汚染はないかということも、しっかりと調べないといけません。





いずれにせよ、住宅の上、それも低空を、米軍機が飛び交うような日常を、音を、自分のこととして想像したら、
うちからほんの数百メートル先に、突然巨大なヘリコプターが落ちてきて爆発するようなことが起こり得る空が、自分が暮らす家の上の空だったら、
このような事故を起こしても、立ち入り禁止にされ、内情を秘密にされ、事故状況を曖昧にされたまま、
また数日もしたら訓練飛行を再開されるというような、人権を極端に無視した行為を繰り返す米軍と、繰り返させる政府に、安心して生きる権利を踏みにじられているのが自分や家族だったら、

想像して、思いを馳せて、沖縄県を遠い見知らぬ所だなどと見放さなかったら、
そんな人がもっともっと増えて、日本中で、日米安保条約を破棄し、日米合同委員会を解散し、同時に日米地位協定廃止を求めていったら、
そしてその世論を受けて、政治家が腹を決め、日米安保条約、日米合同委員会、地位協定を破棄することができたら、
とてつもなく強大なしがらみ、そして巨額の税金搾取からも解放されて、沖縄はもちろん、国そのものが元気を取り戻せると思います。

炎上米軍ヘリ 放射性物質を使用
ストロンチウム90 米側資料に明記

【しんぶん赤旗】2017年10月15日
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-15/2017101515_02_1.html

沖縄県東村高江の民間牧草地で炎上・大破した、米海兵隊普天間基地(宜野湾市)所属のCH53Eヘリコプターに、
放射性物質「ストロンチウム90」が使用されていることが、14日までに、複数の米側資料から判明しました。

ストロンチウム90は、カルシウムと似た性質を持ち、体内に摂取されると骨に取り込まれ、長く残留して放射線を出し続けるため、骨がんなどを引き起こす可能性があります
半減期は29年です。

2004年8月に、沖縄国際大で墜落したCH53Dに、ストロンチウム90が使用されており、
沖縄県は、後継機のCH53Eにも使用され、環境に影響をおよぼしているおそれがあるとして、調査に着手しています。

米海軍航空システム司令部(NAVAIR)の公表資料によれば、CH53Eと、同機の海軍使用機であるMH53Eヘリには、
回転翼の亀裂・劣化をパイロットに警告する、「機内ブレード検査システム(IBIS)」と呼ばれる装置が、6枚の羽根にそれぞれ取り付けられ、容器に入ったストロンチウム90が、1個ずつ使用されています

米原子力委員会(NRC)の公表資料によれば、IBISの放射能量は、1個あたり500マイクロキュリー(約1850万ベクレル)です。

さらに、米海兵隊は、沖縄を拠点とする第31海兵遠征隊(31MEU)に所属するCH53Eが、13年4月の米韓合同演習で墜落した際、機体にストロンチウム90が使用されていたことを公表。
焼失したので人体に影響はない」としていました。

沖縄国際大での墜落の際、米軍は、ストロンチウム90が入った5個の容器を発見。
1個が未回収で、「機体の燃焼で気化した可能性が高い」(在日米大使館)としていました。

今回、ヘリが墜落した牧草地を所有する西銘晃さん(64)は、
「現場で消火活動が終わってから、米側から放射能の話が出てきて、急いで立ち退きさせられた。
役場の職員も一緒にいたので、体に変化があったら報告しようと話している。
調査・情報公開を徹底してほしい」
と話します。

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