ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

新型ウイルスがあぶり出した、各国政府の国民を守ろうという気持ちの有無と本気度

2020年03月15日 | 日本とわたし

これは昨日、あまりにも腹が立って書いたツイートです。
この後、案の定、WHOのテドロス事務局長は、安倍首相の露骨なリップサービス
新型コロナウイルス感染症への日本の対応について「安倍(晋三)首相自ら先頭に立った、政府一丸となった取り組み」と称賛したのでした。
記者会見の場で、加盟国の指導者の名前を個別に挙げて褒めることなど、異例中の異例です。
褒め言葉を金で買う
金をもらったから褒める
なんと浅ましくみっともない人たちでしょう。
しかもその金額が166億円では済まなかったのです。
日本は3回もWHOに払っていて、その合計はなんと222億円?!
中国も韓国も払っていますが、その額は中国が20億円、韓国は3億円です。
そんな222億円ものお金があるのなら、今回の新型ウイルス感染拡大のために収入が減った人、途絶えた人に、ややこしい手続きや条件抜きで、安心できる程度の補助金を渡すべきです。

そして何より、重症者だけを検査するというような縛りを取り、感染者をまず見つけるために検査の量を増やすことが必要。
いまだにコロナウイルス感染の窓口は、武漢との接触やライブハウスの入店が無ければ、疑わしい症状が出ていても検査拒否
病院は、コロナウイルス感染の疑いがあったら受信拒否
これは昨日13日の、一般のお母さんからのツイート報告で流れていました。
娘さんの症状は、
2月21日から背中の痛み、下痢、悪寒、倦怠感、発熱38〜38.9が4日間続きインフル陰性。 
5日目ぐらいから胸の痛み(肺ではなく胸の真ん中らへんをグッと押されてる感じ)乾いた咳。熱が微熱に。 
7日目から食べたモノを吐く程のひどい咳、夜中息が詰まる感じで頻繁に目覚め咳が止まらず。
異常としか思えません。

今や世界の主導国となった韓国では、新型コロナウイルスに感染しているものの、症状が軽く、病院で治療する必要が無い患者のための専用の施設を作り、適切な対応をしています。
韓国のPCR検査数は世界でも断トツの多さ。
試行錯誤の連続だった初期の段階で起こりかけた医療崩壊も、対応を速やかに変え乗り越えています。
日本の検査数の今日までの合計が、韓国の1日分。
安倍政府がやってる感を演出するだけで、一向に新型ウイルス感染拡大を止めようと努力していないことが、これだけでもわかってもらえると思います。
検査を保険適用にしたのが今月の6日。
検査数がグンと増えるかと思いきや…「検査能力と必要な検査数は別物」「必要性や感染状況などにより変わってくる」とお茶を濁す加藤厚労省。
こんな風ですから、上記のお子さんのような例が、全国で続々と出ているのです。

検査だけではありません。

専門家の意見すら聞かずに、全国一斉休校の要請を唐突に発表した際にも、何もかもを現場に丸投げ。
フランスや中国のように、オンライン授業を可能にする下準備も何もせず、というかそんなことができる段階に至っていないことを露呈させました。
フランスといえばつい先ほど、食料品店と薬局を除く国内の全ての商業施設を閉鎖しましたね。
そしてスペインも非常事態宣言を出しましたし、昨日非常事態宣言を出したアメリカは、イギリスからの入国を禁止しました。

とにかく日本は、検査をしたら感染者が増え、医療現場がパンクする、という理由で検査体制をなかなか整えようとしません。
オリンピックの開催の有無にも関わってくるだろうし、安倍政権の支持率にも響くからだと思います。
ならば、今のところ成功している韓国やシンガポールの対応を参考に、まず検査をして感染者を見つけ、軽症者は自宅隔離にし、自宅隔離をちゃんとしない人には厳罰を与える、という風にすればいいと思います。

ちなみに、この@Kanayama Koheiさんのツイートは、韓国の新型コロナウイルス感染症対策の様子を知るのにとても役に立っています。


韓国すごい!ほんとにすごい!

と、ここまでは日本と韓国の様子を色々と書いたのですが、こちらでは昨日、トランプ大統領が非常事態宣言を公式に行いました。
夫とわたしの外出自粛は、明日の15日で2週間になります。
今のところは、この14日の自粛の間に何も症状が出なかったら、16日から仕事を再開するつもりでいるのですが、
夫は鍼灸師、わたしはピアノ教師と、どちらも人に接する、いわゆる濃厚接触だらけの仕事なので、果たして今後、今までのように働けるのかどうか不安になってきました。
とりあえず、もし患者さんや生徒さん自身がひどい咳をしているような場合は、治療やレッスンはできない旨を伝えておくことにしました。
実は今年に入ってから、先ずは息子が、次に夫が、そして最後にわたしが、それぞれひどい咳風邪にかかったのですが、一番長く、しかもひどい状態が続いたのが最年長のわたしだったのです。
3人とも高い熱は出ませんでしたし、鼻水の症状もあったので、ただの風邪だったと思いますが、
当時はアメリカ全土でインフルエンザが大流行していて(実はその中に新型コロナウイルスも混じっていたと、先日米国CDCの発表がありました)、とにかくインフルエンザでなければ良しと、わたしたちは呑気に構えていたのです。
いずれにしても、我々は二人ともに零細個人事業主なので、仕事をしなかったら即収入は途絶えます。
毎月の支払いの中で一番高額なのが家のローン、そして健康保険、夫のオフィスの家賃、固定資産税、冬場のセントラルヒーティングのガス代と、それぞれ恐ろしい額のお金が引かれていきます。

息子たちはどちらも無期限の在宅勤務になりましたが、今まで通りのお給料と保障を得ることができるので、彼らの心配をしなくていいだけでも気持ちは救われますが、わたしたちの仕事は自由な代わりに保障がありません。
今になって今年から年金をもらい始めてた方が良かったかなと思ったりもしますが、この山さえ超えられたら…とも思うし、ふと気がつくとあれこれ考え込んでいたりします。
さて、米国政府は一体、わたしたちフリーランスの生活の補償を考えてくれるのでしょうか。

とにかく今は、考えても仕方がないことは横に置いて、自分と家族の健康維持に集中し、家の中のあるものを大切に使い、暮らしを小さくしていこうと思っています。
みなさんもどうぞ、ご自身とご家族を大切に!
そしてお互いに、無事にこの難関を乗り越えられることができますように!


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