ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

何事も無かったことなんかにされてたまるか!

2014年04月08日 | 日本とわたし


↑上記のような本が、堂々と出版されている日本です。
出版社はここ⇒『かざひの文庫(株)』
なんという恐ろしいことでしょうか。

今だ、放射能汚染の酷い地域に住み続けなくてはならない被災者の現状は、報道されることもなく、だから日が過ぎるとともに、忘れ去られていこうとしています。

加えて、オリンピックだの、再稼働だの、そしてまた、日本を間違った方向に進めようとする悪法が次々に可決され……、
本当に日本はいったい、どんな国になろうとしているのでしょうか。
同胞を棄て、未来を棄て、経済成長さえしていればええじゃないか、という人たちが生きる国など、これから先、良くなっていくはずがありません。

あっちがその気なら、こっちも覚悟しなくては。
そう思ったのは、もう何年前のことだったか……。

福島の現実は厳しい。
それをせめて、わたしたちは知っているべきだと思います。

今日はまさに、被災地に今も暮らしておられる方々からの訴えを聞き、それを伝え続けておられる方のブログを紹介させていただこうと思います。

↓以下転載はじめ

『福島の現実ー福岡百子の声』

困窮状態にある被災者は未だたくさん居られます
2014年 04月 08日

桜の花も開花し、被災地福島の三春の山村では、未だ雪があり、福寿草、梅、椿が一度に咲き、桜はこれからです、とのことです。

4月は入学、入社と、人生にとって、希望に満ちた出発の時ですが、現実の日本は、多くの問題を抱えた苦難の時のような気がします。

今日も、福島の被災者の現実を、お伝えしたいと思います。


【浴びて良い放射線の数値が、20倍にアップしました】

被災当時は、年間1ミリシーベルト(=毎時0.23マイクロシーベルト)以下は大丈夫として、国の基準は、1ミリシーベルトが安全基準、と報じられていました。
しかも、この数値も、外に居ると想定した時間(1日12時間)だけで計算してあり、
1日24時間×0.23マイクロシーベルトで計算すると、年間2ミリシーベルトを超えます。
被災者は、国の安全基準は間違っている、と当時から言っていました。

しかし最近、国は、「年間20ミリシーベルトまで大丈夫」と言い、年間放射線量が20ミリシーベルト以下の地域には、帰還宣言をし、住民を帰し始めています。
2012年に広野町を、2012年8月に川内村を、そして福島第一原発から20キロ圏外の、ほぼ全域の市町村を。

今年の4月からは、都路の学校再開も。
住民の意見は聞くことなく、押し切られました。
平成28年春には、南相馬も解除宣言される予定、と言います。

チェルノブイリ原発事故の避難基準でさえ、年間放射線量1ミリシーベルト以上の地域住民は、移住の権利があり、
5ミリシーベルト以上では、移住義務が生じるそうです。

現場を知る被災者の方は言います。
「本来は、双葉郡は放射線量が高く、危険地域です。
ですので、国が土地や家、屋敷を買い上げ、全住民を安全な場所に移住させ、危険地域として高い塀を作り、立ち入り禁止とすべきです」

ですのに、移住する家も作らず、賠償金も出さず、帰還宣言をして帰すとは。
しかも、住民の声は聞かず、強引に押し切られます。

原発立地地域の双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、浪江町も、三区分され(帰還困難区域、居住制限区域、避難解除準備区域)、
賠償方法も、賠償金額も、異なります。
帰還困難区域にはまとめての支払いを、しかし、居住制限区域には分割の支払いをするのです。
しかし、自宅に入居できない状況は帰還困難と同じなのに、一括支払いでないために、資金が無く、新しい住まいを求めることができません。
原発立地地域でさえ、「帰還可能」とできる場所には、住民を帰そうとするのです。

放射線は、いまだに流出しております。
風に乗って、また地下水に。
双葉郡だけでなく、福島だけでなく・・・。

国は、被災者を帰還させ、何事も無かったかのようにしたいのかもしれませんが、
日本国民の命や生活を守ることを優先し、原発が及ぼす影響の重大さを自覚し、「国民を被曝から守る」ことを、最優先課題にして欲しいものです。

現場で作業をする人から聞きました。
「田畑の線量の高い所は、シートを敷き、その上に新しい土をかけ、その上で線量を計る。
それでも線量が高い場合は、またシートを敷き、新しい土をかけ、そして計る。
そして“線量が低くなった”と公表する。
これ、改ざんでないか?」と。


【被災者の困窮を救ってください】

福島被災者の現実は、報道されていません。
国や東電が守っている、と、日本国民は勘違いしています。
否、むしろ、勘違いさせられている、と私は思っています。

2011年、被災者は、家族100万円、単身者は75万円、支給されました。
その後は、弁護士さんを通して申請した人が、各市町村にかなり居られ、その方々は未だ東電との折り合いが付かず、
精神的賠償金の月額10万円を、3年の間、1銭も受け取っていません。
役場の人に、この件について聞きましたら、「未だ平行線で分からない」と言います。
私は、もらわずじまいで終わるのではないか、と内心、心配しています。

収入のない被災者は、本当に大変です。
除染作業か、がれき処理かでの生計、しかも雨の日、雪の日は休業となり、収入は無くなります。
最近は、アベノミックスで、土木関係の仕事は被災地には来なくなった、働くところが無くなった、と言います。

福島の現状を知っていただくために、事例をご紹介致します。

〈妻20歳・夫22歳〉
・弁護士を通して申請しているために、月10万円の賠償金はありません。
・夫は除染の仕事、妻も働いていたが、3月末で仕事はなくなった。
・妻「子どもが欲しいけど、お金がないので産めない」
・持っている品(フライパン、鍋、どんぶり、大皿各1、中皿2のみ、衣類と寝具もそこそこ。
・彼女が私に願ったこと
「味噌汁を作るなべがもう一つ欲しい。
プラスチックでも良いから食器が欲しい。
消耗品や食品、それは嬉しい。
0歳児を持つ仲間もいるし、分けられる」

私は、支援者に頼み、寝具・衣類・食器・消耗品・調味料などを送りました。

困窮状態にある被災者は、未だたくさん居られます。
消費税が上がり、経済的にも大変な私たちですが、
どうぞ少しでも結構ですので、福島の困窮状態にある被災者を、皆様の手でお救いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

被災地をご紹介申し上げます。
下記にお問い合わせくださいませ。
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【被災地への支援に関するお問い合わせ】
福岡百子
FAX 047-346-8675
携帯 080-5547-8675          
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては、AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)

現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリスト

2014年 02月 26日現在

福島の被災者への支援品、よろしくお願いします。

今でも、福島の被災地では、生活支援品を必要としております。
みなさまの暖かいご支援を、よろしくお願い申しあげます。
品物は、新品または、状態の良いものをお願いいたします。

(寝具)
布団(上下、軽く暖かい物、重い布団は、年配者には体を圧迫するので不向きです)、布団カバー、毛布、シーツ、 暖かいシーツ

(衣類)
古着(春、夏服)、下着、 靴下 、肌掛け、タオルケット

(食料品)
水、米、調味料、野菜、果物、レトルト食品、乾物、缶詰、お茶、菓子(賞味期限をご確認ください)、餅(東北の方々は、餅への思いは深く、元気が出る、ありがたい贈り物です)

(消耗品)
トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ポケットティッシュ、洗剤、シャンプー、リンス、サランラップ、ポリ袋、ホカロン、マスク、生理用品、救急用品、殺虫剤、ネズミ駆除剤、ゴム手袋、作業手袋

(文房具)
ボールペン、鉛筆、ノート、メモ帳、ファイル、はがき、便箋、切手

(老人・幼児用)
紙おむつ、紙パンツ、失禁パッド、尿取りパッド

(生活用品)
ミシン、アイロン、アイロン台、加湿器、除湿機、扇風機、布団乾燥機、電気ストーブ、室内運動機具、健康器具、CD、DVD、ラジオ、リクリエーション用品、杖、手芸用品、自転車、車いす、老人用押し車、懐中電灯、リュック

(老人ホーム厚寿苑向け)
お尻ふき(古タオル、古シャツ、古シーツなど)


<<義援金の要望もあります>>
仮設自治会の資金が足りなくて、困っている所があります。
ご支援頂けます方には、こちらより、自治会の支援先等をご紹介させて頂いた上で、直接送金していただいております。


⇒ご支援くださる方は   
①ご支援いただける品名、サイズ、数量などを、具体的にお知らせ下さい。
②ご支援くださる方の連絡先(お名前、電話番号、ファックス番号など)

以上の2点をご記入いただいた上で、下記の連絡先宛に、ファックスまたはメールでお知らせください。 
被災地の送り先を、ご紹介申し上げます。

福岡 百子
FAX 047-346-8675
携帯 080-5547-8675
メール f.mom.1941@ezweb.ne.jp
ブログ 「福島の現実―福岡百子の声」http://momfukuoka.exblog.jp/

恐れ入りますが、ご連絡は、AM10:00~PM5:30までの間にいただけますようお願いいたします。尚、話し中が多く、ご迷惑をおかけしますが、再度のご連絡をお願い申し上げます。
併せてご覧いただければ幸いです。

※当ブログは、福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が、更新作業等の管理・運営を行っております。



↑以上、転載おわり

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