ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

岡村隆史のグロテスク VS 糸井重里のグロテスク

2020年04月30日 | 日本とわたし
今日は、二人の著名人が発した、わたしには到底受け入れ難いメッセージを紹介します。
今面白くなかったとしても、コロナが収束したら絶対おもしろいことあるんですよ
コロナ明けたら、なかなかの可愛い人が、短期間ですけれども、美人さんがお嬢(性的サービスを提供する店員)やります
これ、なぜかと言えば、短時間でお金を稼がないと苦しいですから
3ヶ月の間、集中的に、可愛い子がそういうところでパッと働きます。
そしてパッとやめます。
それなりの生活に戻ったら、その3ヶ月のために頑張って、今は歯食いしばって頑張りましょう。
ぼくはそれを信じて今頑張っています。

今日のダーリン 4月26日

スポーツというスポーツが中止になっていて、もともとスポーツを熱心に見ていた身としては、大きななにかが欠けてしまったような気持ちでいる。
録画だとか再放送を楽しめばいいとも言えそうだが、それがそうはいかないんだなぁ。
スポーツ中継では、いま、じぶんたちと同じ時間に、どこかでがんばっている人たちのことを見ていたのだ。
観客席やテレビの前にいて、無力で熱心なじぶんの前で、いまあのチームが、あの選手ががんばっている。
そういう「ナマモノ」の活動が見たくて、ぼくらは声援を送ったり感動したりしていたのだ。
のっぺりとしたぼくらの日常に、全身全霊でなにかしている姿を見せてくれる。
これが観戦スポーツのおもしろさの真髄だったと思う。

そう考えてみると、ひとつの極端なプランだけれど、いま、ほとんどが自粛であり停滞であるような日々に、全身全霊ではたらいてくれている人びとがいる。
ちょっと想像するだけで、たくさんの人たちがいる。
医療関係の皆さん、保育に関わる皆さん、インフラを守ってくれている皆さん、ぼくらが感謝を伝えたいたくさんのはたらく人びとは、いまも、生命の危険や過労の渦のなかにいる。
批判されてばかりだけど、行政に関わる人たちだって、この状況のなかで必死にやっていると思う。
この人たちは、ライブな行動を禁じられたぼくらにとって「全身全霊でなにかしてくれている」選手なんだと思う。

テレビ局の皆さん、人を減らしたスタジオで限られた情報を元に床屋政談をしているより、「いま懸命にはたらいている前線」のようすを、ステイホームしている人たちに、伝えてくれないか。
都庁だって、病院だって保育園だってマスク工場だって、運送会社だって脳炎だって水道局だって…ぼくは見たい。
取材が邪魔になる場所については、うまく話し合って最小限の人数で、その現場の人たち以上の衛生管理でね。
「今日、いまも、こんなふうにはたらいています」という「警察24時」的な方法で、番組作れないかな。
ライブではたらいている人たちへの、さらなる敬意にもきっと繋がってくれると思うんだ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
席を離すだけでなく、行くべき場所に行く報道番組を求む。

という糸井氏の言葉に対して、高橋宏和医師がこう述べています。

医療現場の片隅で働いている者として、2020年4月26日『今日のダーリン』で書かれている<都庁だって、病院だって保育園だってマスク工場だって、運送会社だって農園だって水道局だって…ぼくは見たい。>、なぜなら<スポーツというスポーツが中止になっていて、もともとスポーツを熱心に見ていた身としては、大きななにかが欠けてしまったような気持ちでいる。>から、というのはあんまりにもひどいと思いました。
 
ぼくら医療現場の人間は、感動ポルノのコンテンツではありません。
「ライブな行動を禁じられ」、スポーツ中継が中止になって「のっぺりした日常」を送っていて、誰かがんばっている人に「声援を送ったり感動したり」したいテレビの前の人のために働いているのではありません。

みなさんはどう思われましたか?
ぜひ、どちらの記事も、全体を読んでください。


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