ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「土砂投入 許すまじ」ふたたび!さあみなさん、署名を20万30万に!

2018年12月20日 | 日本とわたし
土砂投入1週間。
辺野古の青い海が濁りました。




先日18日に行われた国際沖縄連帯デーでの、各地の集会の様子を、いろんな新聞社が報じてくれました。













わたしも参加させてもらった、マンハッタンの日本国総領事館前での集会の様子を書いた記事を、たくさんの方が読んでくださっています。

『土砂投入 許すまじ』
https://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/edcf96c8913b8cc4e2c1ced26619b707

本当にありがとうございます。
そして、署名をしてくださった方々にも、心からお礼申し上げます。
今、署名は、14万7千人に近づいています。


さてこちらは琉球放送です。
先日18日に各地で行われた『沖縄国際連帯デー』のホノルルでの様子と、辺野古の海を埋め立てないよう嘆願する署名の紹介を報道してくれました。

RBC NEWS「米政府嘆願署名が過熱 発起人がハワイで集会」2018/12/19


普天間基地の移設に伴う辺野古の埋め立て工事を巡って、アメリカで始まった署名活動が、熱を帯びています。


こちらの署名サイト、アメリカ政府のものなんですが、署名が10万人を超えれば、ホワイトハウスがその対応を回答することになっています。


発起人は県系4世の男性です。


すでに署名は12万人を超えましたが、さらなる世論の喚起を狙って、日本時間の今朝、男性たちがハワイで集会を開きました。

アメリカハワイ州ホノルルにある日本国総領事館前に来ています。
こちらでは、『STAND WITH OKINAWA』「沖縄とともに立ち上がろう」をスローガンに、地元の方々が抗議の声を上げています。


日本時間の今日午前、ハワイの日本国総領事館前で、普天間基地の移設に伴う、辺野古の埋め立てに反対する集会が開かれました。






参加者は、通行する車に対して、「基地はいらない」「沖縄の声を尊重する」となどと記したプラカードを掲げて、埋め立て工事に抗議の声を上げました。




この集会を開いたのは、ハワイ在住で県系4世の、ロバート梶原さんです。








ロバートさんが始めたインターネット上の署名活動が、国の内外に広がりを見せています。


これは、アメリカのホワイトハウスのウェブサイトです。


ロバートさんはこのサイトで、日本時間の今月8日から、
沖縄で埋め立ての賛否を問う県民投票が実施されるまで工事を止めるよう、トランプ大統領に求める署名の呼びかけを始めました。








と感じたからです。

署名は、開始から30日以内に10万人を超えれば、ホワイトハウスから60日以内に回答が得られる仕組みになっています。


この運動はまたたく間に広がり、県出身のタレントりゅうちぇるさんや、モデルのローラさんなど、多くの著名人が賛同し、SNSを使って署名を呼びかけました。




今日までに集まった署名は、すでに10万人を超えて、12万5千人に達しています。
(まうみ注・日本時間12月21日午後2時現在で、14万6835人になりました)


ロバートさんは、「アメリカが尊敬に値する偉大な国だと証明してほしい」として、


このような集会を通じて、さらに世論を喚起したいと考えています。










これまで、「辺野古は日本の国内問題」と言い続けてきたアメリカ政府が、どのような回答をするのか注目されます。


この署名サイトなんですが、『WE the PEOPLE』といいまして、13歳以上であれば国籍にかかわらず、ウェブサイトから署名をすることができます。


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この署名についての誤解や無理解に、極めて論理的に簡潔に説明してくださっているT.Katsumiさんのツイートを紹介させていただきます。

辺野古嘆願署名 について、日本国内の問題をホワイトハウスに請願するのはおかしい、という論調が一部見受けられるが、
これは
①今回の嘆願の特殊性、
②他民族国家アメリカの政治文化、
③アメリカの世界民主化のManifest Destiny(天命)論

に対する無知や無理解から来ていると思われるので、以下説明する。

今回の嘆願は、米国在住・国籍保有者でありながら、琉球の血筋を持つ人物による、同郷の環境破壊を憂慮する請願から始まった。
その人物は、沖縄の人びとを含む全世界のウチナンチューに対して、請願の署名をアピール。
沖縄県民を含む日本国民は、その要請に応えて、署名に参画している。

請願の内容は、日米合意に基づく、辺野古沖での滑走路増設工事の埋め立て作業について、
来年2月末予定の、埋め立ての是非を問う県民投票が実施されるまで、工事の停止を求めるもの。
基地の所管が在沖海兵隊であるため、米軍最高司令官のトランプ大統領に、工事の停止を命じることを求めている。

米国民が、大統領や政府に直接、政策の転換や変更を求める請願の権利は、合衆国憲法修正第1条により認められている。
ホワイトハウス請願制度は、請願の作成と署名への参画の両方を、国内外に開放している。
その理由は、アメリカが他民族国家であることに由来する。

移民国家であるアメリカでは、祖国から移民しながらも、祖国の現状を憂い、米国民としての権限を活用して、祖国の現状改善を目指す政治文化がある。
たとえば、コリアン系は朝鮮半島情勢に干渉し、ユダヤ系はパレスチナ・イスラエル情勢に、ロシア系はユーラシア情勢に、という具合にである。
慰安婦問題について、日系が干渉するのと同じである。
したがって、沖縄系が沖縄情勢に干渉することが、非難される謂れはない。

アメリカには、植民地時代から受け継がれる、Manifest Destiny(世界に改革を促す天命)の精神が根付く。
米国市民権を獲得した移民は、祖国だけでなく、世界の現状を改善するために、民主化を推進し、民主的価値を広める「使命」があるという、確信の下で行動する。
その精神が、請願の内容に反映されているのである。

たとえば、トップ20にランク入りしている請願の中には、インド、ロシア、朝鮮半島の情勢に干渉する内容が含まれるが、
これは、アメリカ国民として、「干渉するのが神に与えられた使命」という精神のもとに正当化される。
一方でアメリカ国民は、他国が内政に干渉することを嫌うが、この矛盾は、アメリカが建国以来抱えてきたものである。

以上の三点を踏まえていれば、今回の辺野古署名嘆願の特殊性も、元移民が祖国の状況に干渉したり、全般的に他国の情勢に干渉しようとする、独特な政治文化あってのことだと理解できる筈だ。
それが理解できずに非難する者は、単に「アメリカ」を知らない己の無知を晒しているだけだ。

尚、アメリカの、この「天命」に従って正義をなそうとしつつ、自国の(しかも他国に波及する性質の)問題については干渉を拒む、という独善的な姿勢は、
超大国だからこそ黙認されてきたアメリカの特権のようなもので、決して誉められたものではないが、それを逆手にとるのが、この請願の利点でもある。


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しつこい!と怒られそうですが、もう一度ここに、署名のご案内をさせていただきます。
どうか、まだの方、お知り合い、ご家族に、この署名のことを伝えてください。
沖縄をもう、これ以上他人事にしない。
今しなければいつやるんだ?
今助けなければいつ助けるんだ?
ロバートさんもおっしゃっていましたが、沖縄の問題の専門家になる必要はありません。
ただ、現状や問題を広く知ってもらいたい。
沖縄の問題は沖縄だけの問題ではなく、日本だけの問題でもなく、国際問題なのだということを知ってもらいたい。

どうかよろしくお願いします。

辺野古新基地建設工事の停止を求める電子署名活動に協力してください!

この署名を、来年の1月7日までに10万筆集めることができれば、ホワイトハウスが請願を受け付けます。

下記の青文字をクリックしてください。
https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa

念の為、日本語での趣旨説明はこちら。
https://note.mu/tkatsumi06j/n/ndb0592be531d

署名はとても簡単です。
氏名とメールアドレスを打ち込み、2回のクリックで終了です。