ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

嘘八百を並べ立て、公開討論には及び腰。暴力団に対立候補の誹謗中傷をさせ、友には大盤振る舞いな安倍総理

2018年08月14日 | 日本とわたし
総裁選の投開票日は9月20日。
自民党はかつての自民党ではなくなりました。
極右思想に心酔していたり、人権に対する認識がものすごく乏しい議員が増え、一強の首相に物言うこともできず、逆らえば冷遇されるからとヨイショの毎日。
もう政治家というよりチンピラの集まりのような感じです。

そもそも安倍さんは、どのツラ下げて首相を続けようと思えるのでしょうか?

チンピラと言えば、思い出しました。
当時衆議院議員だった安倍さんが、暴力団の人間を使い、清和会系候補を当選に導いた話。

******* ******* ******* *******

今から20年ほど前の1999年4月のことですが、衆議院議員だった安倍さんの事務所が、安倍家とつながりの深い清和会系候補を当選させるため、暴力団『工藤会』とつながりの深い人物を使い、対立候補の誹謗中傷をさせて落選に追い込みました。
でも、成功した暁には500万円払う、という約束になっていたのに300万円しか払わず、そのまま放置していたところ、
2000年の6月に、後援会事務所と、安倍議員の自宅車庫の車2台が、火炎瓶のようなもので焼かれた、という事件が起こりました。

わたしはこの事件のことは全く知らずにいたのですが、今年になってツイッターでちらほら目にするようになり、けれども読み流していたのですが、
先月の7月17日に、参議院の内閣委員会における『カジノ法案』の審議の場で、山本太郎参議院議員が、安倍首相に対し、直接この放火未遂事件について問い質したのです。

この事件を国会の場で取り上げた人は、1999年から今までの間誰もおらず、今回の山本議員が初めてです。

その質疑の内容を文字起こししてくださった方がいらっしゃいます。
転載自由とおっしゃってくださっているので、遠慮なくここに転載させていただきます。

山本太郎vs安倍晋三:カジノ [危ない下関市長選・話を含む] 7/17 参院・内閣委


山本太郎 参議院議員、「安倍晋三自宅放火未遂事件」について安倍首相に質問
【note・野良放送】2018年7月17日
https://note.mu/nora_journal/n/nf7d836189788

■ 2018年7月17日(火) 参議院 内閣委員会 山本太郎 参議院議員の質疑

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「次に、山本太郎君」)

(山本太郎 参議院議員「(挙手をして)委員長」)

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、山本太郎君」)


自由党 共同代表、山本太郎です。
社民との会派「希望の会」を代表し、お訊き致します。

カジノへの懸念の1つ、これがマネーロンダリングだったりとか、暴力団の資金源になる可能性、こういうことが言われると思います。
資料の1と2、これまでの国会における、カジノへの暴力団排除に万全を尽くす、との総理のご発言を集めました。
その監視強化を司るカジノ管理委員会についても、言及されています。
これは、総理のご発言では、えーとですね、何ですかね、あの、総理のご発言にもある通り、

本法案の法文上にも、カジノ事業を行うIR事業者、主要株主、契約先、従業員、施設の供用事業者、カジノ関連機器の製造・輸入・販売・修理業者、カジノ施設への入場者、滞在者に至るまで、暴力団を排除することが定められているんですけれども、
ひとつ懸念があるんです。

ここは、総理にですね、短くお答え頂けると助かるんですが、暴力団そのものではなく、暴力団とつながりがある、そのような人もしっかりとチェックして、もしもまずい場合は、しっかりと取り締まって頂けるということで宜しいんでしょうか、総理。

(安倍晋三 内閣総理大臣と石井啓一 国土交通大臣が、顔を見合わせて相談、後ろから官僚が文書を持ってきてレクチャー)

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、安倍 内閣総理大臣」)


この、犯罪の発生の予防その他、カジノ施設等における秩序の維持を図る観点から、カジノ施設の利用が不適切であると認められるものについて、カジノ施設の利用の禁止制限の措置を講ずることを義務付けることとしておりますので、そういう対象となるものであれば、それは禁止することができるということでございます。

(山本太郎 参議院議員「(挙手をして)委員長」)

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、山本太郎君」)


すみません、あの、これ前に振ってなかったので、ちょっと、あの、戸惑わせちゃったところもあるのかなと思うんですけれども、
まぁ、あの、暴力団関係者のみじゃなく、そことつながりがあって、何かその裏に何かあったりとかする場合にも、しっかりと対処して頂けるというような、法文上は、そのような取り決めになっているとは思うんですが、
カジノ管理委員会を任命するのは、総理大臣です。
その任命者である総理ご自身にも、「廉潔性」、求められると思います。
カジノ管理委員会のメンバーにも廉潔性が求められるように、その任命者である総理大臣にも、廉潔性が求められるのではないかと思うんですけれども、
総理ご自身は、暴力団、またはそれら勢力とつながりがある人物とのお付き合い、もしくは関係、仕事を発注などしたことはありますか?

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、安倍 内閣総理大臣」)

それは、全くございません。

(山本太郎 参議院議員「(挙手をして)委員長」)

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、山本太郎」)


今、巷で少し話題になっていることについて、調べてみたんですけれども、
1999年4月18日告示、4月25日投開票、総理のお膝元、山口県で行われた下関市長選挙、この選挙が終わった後、総理の身の回りで、様々な物騒な事件が起こったといいます。

資料の3、2000年6月28日、毎日新聞 西部夕刊、赤いライン部分を読みます。

『「安倍晋三 衆議院議員、今度は事務所被害。窓割られ、火炎瓶?」

28日午前9時頃、山口県下関市、安倍晋三衆議院議員の後援会事務所の窓ガラスが割られ、事務所の屋内外に、火炎瓶のようなものが1本ずつ、計2本置かれているのを、出勤してきた職員が発見し、110番通報
17日未明には、安倍議員の自宅車庫の車2台が、火炎瓶のようなもので焼かれており・・・』
と続いています。
この他にもですね、総理に関連する建物に、火炎瓶が投げられる事件が何件も起こった
これについて、4名が逮捕され、裁判が終わり、判決へ、という話なんですけれども、資料の4の1、この時の判決書、それが裁判があって、判決が出ましたと。
この時の判決書は、裁判所のホームページでもご覧頂けます。

資料の4の2、火炎瓶事件で逮捕された方々の判決文。

「被告人Aは、指定暴力団D組長、同Bは、同Aと親交を結ぶ者。
同Cは、上記D組副組長であるが、被告人3名は、EおよびFと共謀のうえ、同Bが怨みを抱いていた衆議院議員Gの、後援会事務所あるいはG方に、火炎瓶を投げ入れて、これらに放火しようと企て・・・」

とあります。

つまり、指定暴力団D組長のAさん、この方のお友達Bさんが、衆議院議員Gさんに怨みを持った。
衆議院議員Gさんって、総理のことなんですね。

資料の4の3、再び判決文。

被告人BがG議員に対し、怨恨を持つに至った経緯
被告人Bは、G議員の地元秘書で、かねてから交際していたWに対し、平成11年に行われた下関市長選挙で、自派と対立するX候補を当選させないように活動して、貢献したと主張。
金員の支払を要求し、300万円の提供を受けた」

というような内容が書かれているんですね。

続いて、資料の4の4。
「被告人Bは、下関市長選で、X候補をG議員側から頼まれて、当選させないよう活動したのに、G議員の秘書に嵌められて、警察に逮捕された。
『決まっていた仕事も流れてしまった。その点の補償もさせる、許せん』
などと恨み言を言っていた」


これ、ご紹介したのは、私が作文したわけではなく、判決書なんですね、判決文。
最高裁に持ってきて頂きました。
これ、読んで、シンプルに、一番の問題何なのかなって考えると、暴力団とつながりのある人物に対して、選挙妨害の仕事を依頼したのがG議員側っていう話なんですよ。

「廉潔性」、カジノ管理委員会に求められる「廉潔性」。
これ、辞書で引くと、心が清く、私欲が無く、行いが正しいという意味。
そことは懸け離れた感覚。
選挙妨害を発注するような人間が、廉潔性を求められる管理委員会の任命者で、クリーンなカジノを目指すなど、言ってる意味分からないんですけどって話なんですね。
これらが事実ならば、まぁ、事実ならばというよりも、もうこれ、既に判決書に書かれている話ですから、
これ、「カジノ自体を止めるか、総理が辞めるか」、まず、これ、どっちか決めて頂かなければ、話、前に進まないと思うんですけれども、総理、いかがでしょうか?

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、安倍 内閣総理大臣」)

これ、あの、今、委員が、例として挙げられた件でございますけれども、いずれにせよ、この件はですね、有罪判決が下っているわけでありまして、被疑者は処罰されたものでありまして、私どもは、これ被害者でございます
そして、資料の4を読んでおられましたが、
それは、この有罪判決が下った人物、この下った人物は、恐喝をしですね、これは、私どもだけではなくて、えー、あの、様々な、そういう、えー、過去も指摘されているわけでございますが、
その人物がですね、こう言っていたということを紹介をして頂いたんだろうと、えー、思うわけでございまして、
私は、一切、こういう恐喝には屈しなかった中において、先方がですね、えー、私が寝ている、車庫というご指摘がございましたが、私の家自体、私も妻も寝ていた家屋にですね、火炎瓶を投げ入れたわけでございまして、投げ入れさせたわけでありまして、
暴力団に依頼をして、そういう行為をさせたわけでありまして、えー、そういう、向こう側からのですね、いわば、恐喝ゆすりには私は一切屈しなかったから、このようなことが何回か起こったわけでございますが、
幸いですね、えー、この、首謀者も、えー、捕まり、えー、これは、判決が下り、処罰がなされたと、いうことだろうと、思うわけでございまして、
これは、むしろ、私が関わりがあるということでは全くなくてですね、私は一切の関わりを断ってきた中において、発生した事件であるわけでございます。
そして、既に、判決が下り、本人は処罰されているということでございます。

(山本太郎 参議院議員「(挙手をして)委員長」)

(柘植芳文 参議院 内閣委員長「はい、山本太郎君」)


はい、判決が下り、処罰が下された、我らは被害者であると、確かにそういう判決です。
あの、その方向性で、裁判につながっていった話だと思うんですけれども、私が話しているのは、その前の話なんです。
自分たちが応援している陣営、これを有利になるために、相手陣営に対して選挙妨害をするように発注をしたと。
その発注したことに対する見返りが、少ないじゃないか、約束が違うじゃないかということで、おそらくこの方、犯行に及ばれている、犯行に及んだ、というような流れになっているんですね。

だから、私たちは被害者である、という以前の問題で、暴力団員とつながりのあるような人間に対して、民主主義の根底を引っくり返すような選挙妨害、これを発注するということに対して、大問題であると。
当然じゃないですか、これ、当たり前ですよ。
そのような仕事、いわば汚れ仕事を堂々と発注できるような人間が、この国の総理であり
そして、この、バクチを解禁するということにおいて、それをしっかりと、暴力団員と関わらないようにするねっていうことの監視役、
その総元締めであるカジノ監視委員会を、任命する立場にあるなんて、笑い話でしかない
ですよ。
現実なんですから、悲劇でしかないですね。

過去の新聞記事、地方版に至るまで、数ヶ月かかって調べました。
この記事に対して、これまで、総理や総理の事務所は、ほとんどはっきりとした声明を出していない
「捜査中につき、コメントを控える」
「公判中につき、コメントを控える」
「コメントなし」
判決後も、有耶無耶にやってしまっている。

今、どちらかというと、初めて、総理側からの、しっかりとしたご本人からのご答弁を、お聞かせ頂いたと思うんですね。
まぁ、暴力団員とつながる、つながりがある人物に、選挙妨害を依頼したのが総理なのか、安倍晋三事務所だったのか、それ自体を否定するのか、これに関しては、今日は一度、横に置かして頂こうかなと思います。
なぜならば、緊急性の高い案件、災害対応について、総理にお願いしたいからです。
まぁ、もし、災害対応について、快いお答えが頂けなければ、もう一度、この話に戻ってもいいんですけれども、話を進めたいと思います。


******* ******* ******* *******

この事件の犯人の暴力団組長は、懲役20年の刑を受け服役中。
そして襲撃を依頼した不動産ブローカーは、13年の刑で服役をし、今年の2月に満期を迎え出所しました。
この人物に接触し、取材をしたのが『アクセス ジャーナル』の山岡さんで、彼はこの件について連載を続けていますが、
先日、不可解な転落事故により、大きな怪我を負いました。

この件については、国内のマスコミはだんまりを決め込んでいるようです。

けれども、一国の総理ともあろう人の過去に、このようなきな臭い事件に関与した事実があること自体が、あまりにもおかしい。
相手候補の落選を企て、それを暴力団関係者に依頼し、中途半端に報酬を払う。
そして恨みを買い、事務所や自宅に火炎瓶を投げ込まれる。

こんな事件が起こっていたのに、有耶無耶にされたまま20年近くもの歳月が過ぎたのです。
報道に声かけして、きちんと伝えてもらいましょう。