リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

地震予知と予言

2011-05-29 08:18:45 | オヤジの日記
日刊ゲンダイは、大地震ネタを取り上げて、いつも警鐘を鳴らしてくれている。

4月13日の記事では、琉球大名誉教授の木村政昭氏(地震学)の発言を取り上げている。
「日本は、“M9・0の余震”は経験したことがありません。が、スマトラ沖の余震から推測すると、これまでより大きな余震が来ることを予想はしておいたほうがいい。2~3カ月は要警戒の状態が続きます」

そして、5月28日の記事では、こう書いている。
「3月11日の大地震も2月中旬から前兆とされる地震活動が活発化していた。東大地震研究所の加藤愛太郎助教の解析によると、2月中旬から大地震を引き起こした震源からほぼ北側約50キロで地震活動が頻繁になり、それが南進して震源地に近づいたという。直前の2日間には250回の地震が起きていた」

そんなに地震活動が顕著だったら、大地震が起きる前に、何らかの形で発表することは出来なかったのか。
地震学の解析は、いつも結果論だけのような気がする。

今さら、そんなことを言われても、説得力はないんじゃ・・・・・。


さらに・・・・・、

地震予兆のひとつとされる“雲”にも異変があるという。四川、スマトラ沖、ニュージーランドに続き3月9日の三陸沖地震を的中させた、北陸地震雲予知研究観測所の上出孝之所長はこう話す。

「これまで大きい地震の前は必ず地震雲が出ました。だいたい1週間前後から半月以内。今回、5月23日から7日(+2日)に東北・関東地方で震度6~7、マグニチュード7・0ぐらいの地震発生可能性の前兆が見られます。5月19日朝4時40分ごろ東の空に、阪神大震災の直前に見られたといわれる竜巻状の雲と同じようなものが見られました。さらに、22日15~16時に南の空から東に向け大きい地震雲が見られました」

つまり、北陸地震雲予知研究観測所の上出孝之所長の予知によると、6月2日までに東北・関東地方で、大地震の可能性があると言うのである。

根拠は、地震雲だけであるが、気をつけるに越したことはない。


何しろ、地震学に詳しい京都大学防災研究所・地震予知研究センターの遠田晋次准教授もこう言っているのだ。

「地震学の統計的経験則からみると余震は本震よりM1小さいものが起きるとされています。今回はM9.0の余震ですから、M8程度の大きさは考えられ、茨城より大きい地震が起こる可能性はある。時間が経つにつれ確率は小さくなるとはいえ、起きた場合の規模は変わりません」

「地震学の統計的経験則からみると」という自信たっぷりの表現を使っているのだから、その予測には、相当な自信があると言っていい。


ただ、東大地震研究所の加藤愛太郎助教の解析と北陸地震雲予知研究観測所の上出孝之所長の予知、京都大学防災研究所・地震予知研究センターの遠田晋次准教授の統計的経験則が、もっと早く、東日本大地震の前に示されていたら・・・・・・と私は思ってしまうのだ。


3月9日11時45分にM7・2の大きな地震がある前、地震活動が活発化していた、と今になって公表し、M7・2の大地震の後、2日間で250回の揺れを感じたのに、それをただの余震と判断して、M9・0の大地震を見逃した東大地震研究所の加藤愛太郎助教の解析に、説得力があるとは、私には思えないのだが。

また、北陸地震雲予知研究観測所の上出孝之所が言う地震雲は3月9日の三陸沖地震のものであって、東日本大震災のものではなかったのか。
四川、スマトラ沖、ニュージーランド大地震のときは、広く警鐘を鳴らしたのか。
あるいは、したのだが、マスメディアに相手にしてもらえなかったのか。

「地震学の統計的経験則からみると」と言う、京都大学防災研究所・地震予知研究センターの遠田晋次准教授の警告(予言?)は、これから先のことだから、耳を傾ける価値は、十分あると思う。


ただ、地震国の日本。
わざわざ「地震学の統計的経験則からみると」などと言わなくても、いつか大きな地震がまた来るであろうことは、間違いないとは思うが。