リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

かけるべき言葉

2011-05-21 08:31:10 | オヤジの日記
私にとっては、どうでもいいことなのだが、少し気になったので。

初めて知ったのだが、日本ハムの斎藤佑樹投手が、左脇腹の筋挫傷のため2軍でリハビリをしているらしい。

気になったので、成績を調べてみた。
防御率3.00、2勝0敗、被本塁打3、10奪三振。

特別良いわけではないが、悪くはない成績だと思う。

球団が、客寄せで獲得したのか、即戦力で獲得したのかわからないが、成績だけを見れば、とりあえず結果は残していると言えると思う。

しかし、故障でリハビリ。


そのことで、球団のゼネラルマネージャーが語った言葉が、私には理解できないのだ。

山田GMは「(1、2軍)どっちも経験しなきゃダメ。2軍の選手たちを見ていろいろ感じて欲しい」と語ったというのである。
それは、2軍生活は観衆も少なく、昇格を目指し泥まみれになりながら試合、練習をする環境は1軍とはまるで違うので、1軍に戻ったとき、2軍の選手たちが必死に上を目指していると感じられれば、より1球1球を大事にできるからだという。


ん? 今さら?

斎藤投手が1軍で実践を積むことを選んだのは、球団首脳と監督である。
2軍という選択肢はあったのに、球団首脳と監督は、それを選ばなかった。

その球団首脳が、リハビリで2軍にいる斎藤投手に、今さら「どっちも経験しなきゃダメ」という言い方をすることに、私は違和感を持ったのだ。

揚げ足取りだということは承知で言うが、それなら最初は「観客の少ない2軍で、昇格を目指し泥まみれになる」ことを選べばよかっただろう。

もちろん、激励として言ったのであろうことは、私にもわかる。

しかし、とってつけたように、「どっちも経験しなきゃだめ」とか、「昇格を目指し泥まみれになる」とか、「1球1球を大事にできる」とかいうキレイごとの言葉の羅列は、私には激励になっていないように思える。

それは、初めから斎藤投手に2軍生活を命令しなかった球団首脳が、怪我をしてやむなく2軍に行った人間に使う言葉ではない。


球団首脳が、斎藤投手にかけるべき言葉は、一つだけだ。


「早く怪我を治して、1軍に戻って来い。我々は、それを待っている」


押し付けがましい精神論は、プロに対して失礼だ。



ただ、山田正雄GMの経歴を見ると、10年間の選手生活の後に、やはり10年間男性下着メーカーでサラリーマン生活をしたのち、日ハムのスカウトになるなど、変化に富んでいて面白い。
それは、尊敬できる経歴と言っていい。


だから、なおさら、斎藤投手に対して「1軍で待っている」とだけ、私は言ってほしかったのだ。