社外取締役が注目されています。買収防衛策とか、あるいはCorporate Governanceとの関係等で起用が増えているようですが、なかなか適任者が見つからないとも言われています。不祥事を起こすと社外取締役を起用してとか直ぐ言い出す(節操のない?今後の経営はしっかり行われるのだと言いたい 一種ポーズを取る?ために)経営者・会社もありますね。
社外取締役に何を期待するのか?―実質か飾りか?建前と本音は一致しているのか?何が良いのでしょうね?
日本的な経営・企業文化も根深く関係してきますしね、またどういった人が社外取締役になる資質・能力があるか、またそういった人が機能を発揮するのかなど、いろいろ考えないといけないと思います。
では、今どの様な形態で起用されているのか、その類型をまとめてみました。
1) 委員会が機能を発揮し、日本の委員会設置会社のモデルケースと言われている:Hoya―8人中5人が社外取締役
2) 社外取締役が戦略実行に有効に機能したと言われている委員会設置会社:コニカミノルタ(旧来のカメラ事業をソニーに売却を提案したのは社外取締役と言われている)
3) 単に(従来の延長として、取引上・仲良しクラブ的?に)社外取締役を少し入れている取締役会設置会社:三菱電機等 まだ結構多いかもしれない。
(今の三菱電機の様に、好業績なら、居眠りしててもいいけど、リコール時の三x自動車の社外取締役のように、経済産業大臣から呼ばれて「責任無いとは言えない」と言われるとね、後が大変だからね。)
4) 取締役会設置会社+監査役会設置会社ですけど、ガバナンスシステムとして、法的には会社の機関ではないけど、社外メンバー主体のアドバイザリーボードとして、指名・報酬委員会を設けている会社:帝人(ユニークですね)
5) その企業の経営のイロハも分からない社外取締役など邪魔・役に立つはず無いとして純血主義を貫く会社:トヨタ(2-3人中途入社はいるけど)や新日本製鐵
要するに答えはまだないと言うことですね。日本の企業自体模索中という面もありますね。
でも、企業哲学がしっかりしているトヨタ等は当分変わらないでしょうね。私は、しっかりした企業文化をもち、経営陣が高度の倫理観をもっているなら5)で良いと考えています。
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