まさるのビジネス雑記帳

勉強ノート代わりに書いています。

投資ファンドによる企業買収

2007-02-28 00:20:01 | 社会・経済

     投資ファンドによる企業買収が最近報じられています。企業価値を与える・高める会社買収なら良いですが、ファンドによる投資は、MBI(Management Bu In)MBO(Management Buy Out)以外は、如何なものかと思います単なる私利私欲のグリーンメーラーには反対です。勿論投資ファンドですから、その背後にがめつい投資家がいます。自分だけではなく投資家からの運用成績アップのプレッシャーもありますが。

     企業をしっかり経営するビジョン・目標もなく、経営者もおらず、ただ金儲けの為の投資ファンドが行う会社買収というのは反対ですね。他に、債券投資とか、商品先物とかいろいろあるので、そちらに行って欲しいと思います。

     米国では、会社も売買対象の物です。私は古いタイプ?の日本人ですから、物とは考えません。会社とは、社会に貢献する有機的組織体です。そこで、人が汗をかいて、働いています。物のように扱われて、社員も簡単にレイオフされては困りますね。

     米国は、軽薄短小、獲物を狙ったら、はげ鷹・持ち去って逃げていく狩猟民族です、拝金主義のまねをしてはいけません。米国の悪い面をまねる猿まねニッポンになってはいけません。(もうだいぶなっていると思いますが)

     日本国内で80年代末に、投機資金が溢れ、不動産・商品・ゴルフ会員権等いろいろな物に資金が流れました。秀和の流通株買い占め、麻布自動車・ピッケンズの小糸製作所、光進の小谷の蛇の目ミシンの買い占め等、最近で言えば、村上ファンド、スティール・パートナーズのサッポロホールデング等ですね。

     ファンドは、お金がお金を生むという考えです。本来、お金がお金を生むことは無いです。信用創造でお金が増えるというシステムが出来上がっているために、あたかもお金がお金を生むように見えるだけです。

信用創造というのは、お金が回転しているだけです。ビールで言えば泡です。ビールを激しくかき混ぜれば泡が一杯出ます。勿論経済の活性化には、少し泡がないといけません。ビールと同じです。泡は適正にしてほしいと思います。

     経済活動というのは、もともと我々が額に汗して、手を使い、汗を出して築き上げるものですね。即ち人間の働きの上に成り立っているのが経済活動です。経済活動に工夫を凝らして余裕を生み出すのが経済成長ですね。

     お金に価値があるのは、我々の基礎的な経済活動が健全であるからですね。お金は、実質的な経済活動に即して流れるのが健全です。ビールの液体部分です。

液体が無く、泡だけになったら、早晩消えて無くなります。私利私欲の投資ファンドは虚業ですね。村上ファンドは消えました。

コメント
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