1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

来月実施される露米大統領会談によせて

2007-06-28 | ラジオ
ロシアのプーチン、アメリカのブッシュ両大統領は7月の1日と2日に会談を
実施し、二国間問題及び国際問題に付いて幅広い協議を行う。
会談はアメリカ・メイン州にあるジョージ・ブッシュ大統領の父親・ブッシュ元
大統領の別荘で行われる。
これはラブロフ外相外相とライス国務長官が、G8・先進国外相会議が開か
ポツダムでの、共同記者会見の中で明らかにされた。

プーチン・ブッシュ両大統領は、これまでに何度も非公式な形での会談を行
っており、今回の会談もそうした流れをくむものだ。
しかしながら今回の会談は特別な意味を持っていると考えられる。それは会
談がブッシュ元大統領の別荘で行われるばかりではない。
露米両国関係が難しい時期を迎えているいま、こうした提案がなされたとい
う事実そのものが、多くのことを物語っている。
またプーチン大統領が、この提案を受け入れることが可能だと判断したことも
同じように重要だ。

このことは二人の指導者が依然として互いを(?)として捉えており、現在抱えて
いる諸問題の解決が可能だと考えていることを意味している。

今月6月にはドイツでG8・サミットが実施され、両国大統領は当然ながらG8の
枠内で会談を実施し、詳細な話し合いを行うが、そのG8・サミット後ほどなく露
米大統領会談が行われることも注目される。
両国首脳が緊密な日程で会談を行っていることは、解決すべき問題が重大で、
規模の大きいものことであることを物語っている。

プーチン・ブッシュ大統領会談の最終的な議題を決めるのは、もちろん両大統
領自身だ。しかし恐らく会談には次の問題が含まれるものと思われる。
それはヨーロッパでのアメリカのミサイル防衛配備計画だ。
ロシアはこれが自国とヨーロッパの安全保障への脅威であり、軍拡競争の新た
な段階を招くものとの見解を示している。
また欧州通常戦略条約の今後の取り扱いに付いても意見が交わされる見通し
になっている。
ロシアはこの条約は、もはや時代遅れのものとなったと考えている。
しかもアメリカもNATOに加盟する、アメリカの同盟諸国もこの条約を、未だに
批准していない。

大統領会談ではさらに地域紛争、イランや北朝鮮の核プログラム、テロとの戦
いといった問題が検討される見通しだ。
しかし今挙げた多くの問題に関しては、露米両国の立場は一致しないばかり
か全く正反対であるというのが現状だ。
しかしこのことは露米両国間での、また両国指導者の間での国家間の対話や
個人間の対話の継続を妨げるものではない。

小説のなかに見る異文化―近代ロシア、
アメリカ、カナダ文学を比較する


玉川大学出版部

このアイテムの詳細を見る

海の向こうで実施される、今度のプーチン・ブッシュ大統領会談は、かつての
冷戦の復活が決してありえないことを裏付けている。
ロシアとアメリカの指導者達によって築かれた、相互理解と信頼そして責任の
基盤は、最も困難な問題でさへ解決策を模索し、見出すことを可能にしている。
メイン州での会談が、そうした期待に応えるものであることを私達は期待してい
る。

(?)は聴き取れず

ブッシュ・ダイナスティ 父子二代大統領
栄華の行方 1972年~


ランダムハウス講談社

このアイテムの詳細を見る

6月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。