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チェチェン武装勢力のリーダー、シャミル・バサエフ殺害に関連して

2006-07-18 | ラジオ
7月10日、チェチェンの独立派武装勢力の最高実力者であるシャミル・
バサエフ司令官が殺害された。バサエフ司令官は2004年に北オセチア
共和国のベスランで発生した学校占拠事件や、モスクワの病院占拠事
件など大規模な事件の首謀者とされてきた。
ロシア連邦保安局(FSB)パトルシェフ長官は、今回の作戦の成功はロシ
アの特殊部隊が国内での活動を活発化したことによって決定付けられた
として、プーチン大統領に次のような報告を行った。

今回のような特殊作戦が可能となったのは、テロを実行するための武器
を集め、ロシアへの供給を行っていた国を始めとしたロシア以外の国々で、
作戦のための拠点を創設されたことによるものだ。ロシア連邦保安局パ
トルシェフ長官はプーチン大統領への報告の中でこのように述べた。
数日前ロシア議会上院連邦会議はテロリズムと戦うため、ロシア大統領
が作戦実施の場所や時間を通告することなく、特殊部隊や軍部隊を国外
に派遣に解決に当たらせることを認める決議を採択した。
またこれより先、ロシア大統領はイラクのバグダットでロシア大使館員を殺
害した実行犯を殲滅するよう指示を与えている。

シャミル・バサエフが関与した最初のテロ事件は、1997年11月に起きた北
カフカース地方での航空機ハイジャック事件だった。そしてこの事件の後バ
サエフは、チェチェン分離派勢力のリーダーのひとりとなった。
またバサエフ司令官は病院占拠事件や、モスクワの住宅爆破事件、モスク
ワの劇場占拠事件など最近の主要な大型事件全ての首謀者だった。
また数百人の幼い命が奪われたベスランの学校占拠事件に関しては、バサ
エフ自らが指揮したとして犯行声明を表していた。

これに関連してプーチン太大統領は次のように語ってる。これは彼らがベス
ランの子供たちに対して行った犯行を含む、全てのテロ行為に対する当然の
報いである。プーチン大統領はこのように述べた上で、テロの脅威は依然と
して大きいと強調し、テロ対策における作戦活動を決して弱めることなく、逆
にあらゆる行動の効果性を強化するよう指示した。
一方ロシア連邦保安局パトルシェフ長官は、バサエフ率いる武装勢力がサ
ンクトペテルブルクで開かれるG8サミットの開催中に、ロシア政府指導部に
圧力をかけるために、ロシアでのテロ事件を計画していた点を強調している。
またこれに関連してロシア議会上院連邦会議議長は、バサエフの殺害は多
くの命を救うことになるだろうと指摘し、これはロシアにとってまた全世界にと
っての朗報だと語った。

モスクワ劇場占拠事件―世界を恐怖で揺るがした
4日間


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7月11日放送 ロシアの声 ラジオ・ジャーナル





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