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北朝鮮に不満を持つ中国

2013-02-11 | ラジオ
北朝鮮に関する専門家たちは最近、少し当惑している。なぜなら北朝鮮は約10日前に、3回目となる核実験の準備を完了したと伝えたが、核実験は未だに実施されていないからだ。
これに関しては、北朝鮮で重要な国家の祝日となっている金正日総書記の誕生日にあたる、2月16日に実施されるとの説がある他。単に技術的な問題で延期されている可能性もある。
一方で北朝鮮が核実験の実施を急がないのは、中国がこれまでとは違う断固とした姿勢を表していることが、重要な要素の一つになっていると考えることもできる。
中国と北朝鮮のマスコミは半世紀にわたって、両国は揺ぎ無い同盟関係にあると報道してきた。ですが問題は、この関係に陰りが見えたことは一度もなかったということだ。
このいわゆる揺ぎ無い友情に関する発言は、時に両国間の緊張や敵意を覆い隠してきた。例えば1960年代末の文化大革命時代には、両国の国境付近で軍事衝突が発生した。

中国と北朝鮮の関係は今も複雑だ。北朝鮮の存在は、中国の国境付近における、いわゆる戦略的緩衝地帯として中国にとって都合が良いものだ。
ですが北朝鮮の危機は、中国にネガティブな影響を与える恐れがある。中国は難民の流入問題や北朝鮮の化学兵器、あるいは核兵器に対するコントロールが失われることによって発生する問題に抱えることを望んではいない。
そのほか中国が語ることはないものの、朝鮮の統一は中国の利益に反している。 

このように中国には北朝鮮を支持する理由がある。一方で中国には、北朝鮮の政策に不満を持つ根拠もある。中国は特に北朝鮮の核兵器に対する野心に憤慨している。最近半年間で、その怒りは増したように思われる。
最近起こった一連の出来事により、中国と北朝鮮の関係は危機的状況に入ったと考えることができる。
その最初の兆候は、中国の大手企業西洋集団の投資を巡るスキャンダルだった。西洋集団は、北朝鮮の鉱山開発におよそ5000万ドルを投資したが、鉱山はその後、北朝鮮側に奪われた。以前にも同様の出来事はあったが、今回は被害を受けた中国側が公に発表した。
2012年の8月には、金正恩第一書記の側近とされる張成沢氏が中国を訪問した。張成沢氏は中国からの追加支援を期待したが、手ぶらで帰国する(???)した。また中国は今年2013年1月、北朝鮮のロケット発射を非難する国連安全保障理事会の決議を支持した。中国のこの決定は、多くの観測筋にとって思いがけないものだった。

そして1月末、中国の環球時報は、北朝鮮が核実験を実施した場合、中国は北朝鮮への支援を削減すると伝えた。この声明を無視するのは難しいことだ。
なぜなら環球時報は、中国共産党中央委員会の機関紙・人民日報が発行しているからだ。もちろん北朝鮮の指導部は、中国を含む同盟国の意見にいつも耳を傾けているわけではない。ですが今は、中国の明確な警告を無視するには難しい状況だ。そのため中国の圧力が功を奏して、北朝鮮指導部が核実験を延期したり、あるいは停止する可能性も排除できない。

もちろんこれは良いニュースだ。ですが中国には北朝鮮を隅に追いやる意向はなく、中国が北朝鮮を深刻な危機へ煽ろうとしていないことも覚えておく必要がある。そのため恐らく中国は、北朝鮮の行為に時折不満を表すだけで、今後も北朝鮮を支持続けることだろう。

(???)は若い女性アナウンサーの声が出ていないため聴こえない。とにかく声が出ていにいの一言に尽きる

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講談社

2月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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