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ロシアでもハイブリッドカーの開発へ

2011-10-26 | ラジオ
ロシアの自動車産業は新しい方向性である、ハイブリッドカーの開発に向けて動いており、そのなかでもヨモビルが将来性を注目されている。
最近ドイツのフランクフルトで開かれた、権威あるモーターショーでも展示され、ヨーロッパの各メディアも高い評価を下した。
今日アメリカ、日本、フランスの主要な自動車メーカーはガソリンと同時に。電気を使用するハイブリッドカーの開発に多額の資金を充てている。
西側ではすでに2000年代にハイブリッドカーの流行が始まっているが、ロシアではまだこれからといった段階だ。

ハイブリッドカーの開発はソビエト時代の1960年代にも行われていた。有名な学者グリア氏は、ウアズ450型トラックを元にプロトタイプを開発し、燃費は半分に排気ガスの量は数分の1にまで抑えられた。
ロシアでは現在、自動車大手のアフトワズがハイブリッドカーの開発に取り組んでいる。
当面、量産体制には程遠いものの全ては変わりつつあると、現代発展研究所のマースレンニコフ氏は指摘している。
「現在ロシアの自動車産業は、工場の近代化という時期を迎えている。そして外国の直接投資も盛んに行われている。
近代化および新しく作られている枠内では、そのようなモデルの自動車を生産することが可能となる。ですから投資環境を良好に保ちながら、新しい自動車を生産するというチャンスがある訳だ」
マースレンニコフ氏は、このように述べている。

また複数の専門家によるとガソリンと、液化天然ガスで走る自動車も有望だと考えられている。それは厳密な意味のハイブリッドカーではないものの、排気ガス量も抑えられ、ガソリンよりも安いガスを使うことができる。
またそうした自動車が現れることによって、ガス産業の改革も進むことになる。新しい燃料やエンジンなどの需要が伸びることによって、技術革新も達成されるだろう。その意味でガス産業はイノベーションの担い手となりうると、エキスパートのマースレンニコフ氏は、さらに述べている。
「ハイブリッド市場は世界の企業が競い合う厳しい市場であるために、グローバルな現実を考慮に入れながら開発を進めて行く必要があるだろう。
ハイブリッドカーの需要は数百万台単位で供給を上回っている。要求は高いですが、まだまだ市場参入には間に合う。
将来を決定する傾向のなかで、ヨモビルやロシアの自動車産業全体にとってだけではない問題となっているのだ」
マースレンニコフ氏は、このように述べている。

ロシアのトラックメーカーの大手カマスも新しい方向性に真剣に取り組んでいる。カマス社はロシア市場のマーケティング調査を行っており、ハイブリッドのトラックの販売に付いてサンクトペテルブルグなどの、大都市との契約を結ぼうと考えている。
ロシアは多くのガスの備蓄を持っていながらも、液化天然ガスの生産に付いては立ち遅れている。
ガスを利用する自動車の開発は、このような問題にも解決を促す効果を持つと思われる。

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宝島社

10月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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