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ロシアから世界の金融共同体に送られるシグナル

2008-09-17 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領がモスクワに、国際金融センターの設を提案し
たことに関し、ロシアの声の記者が、ロシア議会下院国家会議金融市
場委員会のメンバーであるパーベル・メドヴェージェフ議員と単独インタ
ビューを行った。

そのなかでメドヴェージェフ下院議員は、この大統領の提案をロシア政
府から、世界の金融共同体に送られるシグナルであると評価している。
またメドヴェージェフ下院議員は。モスクワに国際金融センターが設立
されると、ロシアだけではなく世界の金融システムの安定化に貢献する
だろうと述べている。
近いうちにロシア企業や隣接国の投資家もまた、ロシア市場に株を上場
させることが期待されるだろう。

一方、近年中にロシア市場への関心が世界の様々な国のなかで、より
遠く離れた私たちのパートナー諸国から生まれてくるだろう。
ロシアはユーラシア地域での株取引において、リーダー的な立場を占め
ることになると期待されている。
この話題に関してメドヴェージェフ下院議員は、次の様に述べている。
「国際金融支援センターとしてのモスクワのメリットに付いて、メドヴェー
ジェフ大統領は、非常に正確に述べたことを強調したいと思う。
そのメリットの一つは非常に見事な地理的な位置だ。皆さんもご存知の
ようにロシアは急速に発展している、アジアとヨーロッパを繋ぐ独特な架
け橋となっている。
私たちが短期間でしなければならないことは、ただロシアの法律とヨー
ロッパの法律を調和させることだ。
年末或いは来年の初めまでには、ロシアに国際金融センターを設立させ
るための法律的基盤が整備されると考える」
このようにメドヴェージェフ下院議員は述べている。

国際金融センターの構想を練るにあたって、このセンターが果たすべき基
本的な基準が決められた。
数年後ロシアの証券取引所は、ロシア企業と同様に外国企業に株の上
場を取り扱う場の中で、世界のトップ10に入る筈だ。
このときまでにはロシアの資本を扱う巨大な投資銀行が、5つか6つほど
国内に出来ている筈だ。
また外国の投資銀行の子会社がロシアで利益を得る必要がある。
ここで指摘しておきたいのは、すでにゴードマンサックス、モルガン・スタ
ンレー、U.B.S、そのほかのグローバルな投資銀行の子会社が、ロシアで
上手く機能しているという点だ。

ついでながら現在ロシアを訪問中の、イギリスのロンドン市長はモスクワ
が世界の50の金融中心地に仲間入りできるだろうと述べている。
またロンドン市長は隣接諸国だけでなく、世界のグローバルな金融の中
心地のなかで、相応の地位を占めるチャンスがモスクワにはあると付け加
えた。
その上でロンドンは如何なる偏見も持たず、ロシアのビジネスに対応する
と指摘している。

アメリカの証券会社リーマン・ブラザーズ破産を受け、9月16日はモスクワ
 株市場の株価も下落

9月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神

江川 由紀雄
商事法務


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