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反米という名の熱病、新たな国々へ波及

2012-09-22 | ラジオ
アフガニスタンの首都カブールにおける、一連のテロがあった。波紋を呼んでいるイノセンス・オブ・ムスリムに抗議する、また一人の女性が自爆テロを決行し12人の死者を出した。
ほかの国でも激昂は止まない。北アフリカ、近東、西欧またアジアといった地域で、大規模な反米活動が巻き起こる一歩手前といった状態だ。
パキスタンとインドに、バングラデシュとインドネシアも加わった。状況はコントロール可能な域を越えてしまうかも知れぬ、と見越したパキスタンでは、YouTube上の当の映像の閲覧がブロックされた。
パキスタン政府がサイトの管理者に削除を依頼したものの、YouTube側に無視されたことを受けての措置だ。アフガニスタン当局も、9月12日、同様の措置を取った。

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いまや明らかに(???)に帰らずということが分かった。ここ二日、抗議活動は激しさを増していると、ロシア科学アカデミー東洋学研究所のアラブ研究センター研究員、ドルゴフさんは見なしている。
「大々的な反アメリカマニフェストが、より広域に拡大している。この事態は予測可能だった。もしもムスリムたちのリアクションが限度を越えているというならば、アラブの春のことを例に出そう。アラブの春以降、アラブ諸国の多くで、過激派を含むイスラム政治組織が台頭した。個々の台頭は一つの特徴、そこにイスラム過激派が参加しているという特徴で共通している」
研究員は、このようにコメントしている。

ロシアにおけるムスリム組織、またムスリム・コミュニティも同様に、例の映像に対し抗議を表明している。
月曜、ロシアのガタロフ上院議員は、最高検察庁宛てに公式照会状を送った。映画のなかに、過激主義の兆候が存在していないかどうか調査を行うよう要求するものだ。
最高検察庁の調査結果によっては、映画の著作権者また動画サイトの管理者に対し、閲覧をブロックするよう勧告がなされる。
このようなやり方は国際的な規模で、イスラモフォビア、イスラム嫌悪を払拭していくということの好例となるだろう。

カザン連邦大学で宗教・イスラム学の講義を受け持つベッキン教授は以上のように述べ、さらに次のように続けている。
「ロシアに住むムスリムたちは社会に対し意見を述べるに際し、このような文明的なテコを用いる必要がある。遅かれ早かれ、イスラモフォビア、イスラム嫌悪はユダヤ人排斥主義と同様、人権(「しそん」???)に反するものとの認定を受けるだろう。国際機関のレベルでは、既にこの問題は討議されている。これが国際機関の政策の一環をなすものになったとき、今回のような出来事に対する反応や闘争の効果的な仕組みが得られるだろう」
教授は、このようにコメントしている。

世界宗教の聖人に対する、あらゆる冒涜を禁ずる国連決議の採択を先日要求したのは、シーア派組織ヒズボラのナスララ師だ。
ナスララ師はムスリムたちは行動すべきときを迎えているという。預言者に対して負っている義務を守るために、路上をデモ行進する以上のこともせねばならない。ナスララ師によれば、現状は1969年エルサレムのアルアクサ・モスク焼き討ち事件や、1988年のサルマン・ラシュディ著『悪魔の詩』が発刊されたときよりも、遥かに危機的だ。ところで『悪魔の詩』を執筆したサルマン・ラシュディさん、インド出身のこのイギリス人作家は新刊を準備中とのことだ。

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「人権しそん」ということばを初めて聴く
(???)F聴き取れず
この放送局は熱病という言葉が好きだね

9月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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