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大陸棚開発でカナダに協力を要請するロシア

2007-12-12 | ラジオ
ロシアは国際法の枠内で、北極圏の大陸棚を研究開発し、またカナダにパー
トナーとして、その作業に協力するよう要請している。
これはロシアのズブコフ首相が、初となるカナダへの公式訪問の成果として出
した声明の中で述べられたものだ、
現在最も複雑で尚且つ関心を集めている問題の一つは、北極に大陸棚を接し
ている国々による、国境線の画定問題だ。
専門家の評価によるとここには、世界の四分の一の原油や天然ガスが埋蔵さ
れている。

今年の夏にロシアは北極に研究調査隊を派遣し、北極点に隣接するロモノソ
フ海嶺がシベリア大陸のプラットホームと陸続きであるという証拠を入手した。
ですからロシアは海洋法に従って、大陸棚のこの地域の権利を主張できるの
だ。
一方のカナダは、まだこうした調査を実施していないが、ロシアと同様に自国
の大陸棚が北極点まで続いていると主張している。
ロシアやカナダを含むこうした北極圏の権利を主張する国々は、口々に何処
の国の陸地が、北極海に接しているかを述べている。
しかしカナダ訪問の中でズブコフ首相は、ロシアとカナダは北極圏の大陸棚の
対外的な境界線を根拠に、お互いの権利を尊重し国連の然るべき協定をも管
理された、国際法に忠実であることを主張している。

これに関連しアメリカ・カナダ研究所国際研究センター所長は、次のように語っ
ている。
「我々にとってカナダの合意は非常に重要だ。何故ならカナダは北氷洋(?)の中
で二番目に大きな国だからだ。カナダと合意をすることで我々は今後、アメリカ
やノルウェイ、アイスランドやデンマークといった国々と交渉しやすくなる。
ですからズブコフ首相のカナダ訪問は、大変成果があったと思う」
アメリカ・カナダ研究所国際研究センター所長は、このようにコメントしている。

さらにロシアとカナダは北極圏において、輸送分野のインフラを共同で促進させ
ていくことでも合意した。
取り分け海上輸送と航空輸送を促進させていくことでも合意した。
またロシア・カナダ間の話し合いの成果として経済分野、相互投資分野、天然
ガス分野、金銀、ウランなどの埋蔵資源の共同利用に関しても、積極的に協力
していくことで合意した。
さらに農業や飛行機製造、宇宙研究分野においても両国の繋がりを強化してい
くことを充分に示し、従って今日お互いに協力していない分野は無いといっても
過言ではない。

カナダはロシアの戦略的パートナーであり、ロシアはカナダにとっても大変重要
な関わりを持つ国だと考えている。

(?)は聴き取れず

北極圏のサイエンス

赤祖父 俊一
誠文堂新光社


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12月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル





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