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このたび進水式を迎えたロシアの新型原子力潜水艦セヴェロドヴィンスク号

2010-06-21 | ラジオ
ロシアの新型原子力潜水艦セヴェロドヴィンスクの進水式が15日、ロシア北西部にある同名のセヴェロドヴィンスク市で行われた。
海軍の設備刷新に向けた軍民造船開発計画の一環となる。

今回の式典に出席したメドヴェージェフ大統領は、複雑な設計の同艦の建造が効果的に行われている点を評価した上で、金融危機の状況にあっても新型艦の建造を進めていくと語った。
「現在も困難は存在するが、最新鋭の船を造り将来に繋がる技術を創造していかなければならない。国家軍備計画に従い取り組みを進めていく」
現地の造船所セヴマシで建造が進められているセヴェロ号は、第世代型に分類されるヤセン型原子力潜水艦で、胴体部分、軍備システム共に根本的に新しい技術を採用し、世界的にも優れた静粛性を誇る。

胴体部分には高い硬度を持つ鉄鋼を使用した。乗組員全員を収容できる緊急避難室を擁し、エネルギー源となる原子炉は最新の安全基準に合致している。
ソナーシステム・アヤクスを搭載し、ミサイル発射装置は8基、超音速巡航ミサイルと深海でも機能する自動誘導型魚雷を配備した。
通信、航行また推進装置も一新した。魚雷発射管はロシア製としては初めて中央の監視所の後ろに配置し、船首部分にソナーアンテナを収容している。

専門家は配備ミサイルに付いて、幾つかの戦略潜水艦に搭載される予定の、弾道ミサイル・ブラヴァではなく、すでに試験終了が近い長距離巡航ミサイルになると見ている。
そのブラヴァは発射試験の失敗を繰り返しており、しばらくの中断を経て今年第3四半期に原潜ドミトリー・ドンスコイで再開する予定だ。
ただセヴェロ号はブラヴァ搭載艦に代わるものとはならない。下院国家会議防衛委員会のコモエドフ委員は次のように話している。
「セヴェロ号は航空機を搭載する軍用艦の破壊が可能な多目的潜水艦だ。
これに対しドンスコイ号は戦略的な任務を帯びている。つまり弾道ミサイルにより地上施設を破壊するのだ。よって両艦は目的が異なる」
コモエドフ委員は、このように話している。

国内外の専門家によると、セヴェロドヴィンスク号の静粛性はアメリカの原子力潜水艦シーウルフに張り合うものという。その上、万能性では優位に立つと見られる。セヴェロドヴィンスクの海軍への納入は2011年を予定、稼動後にはさらに6隻の同型艦が建造される計画だ。

6月16日放送 ロシアの声・経済ジャーナル


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