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動物達も苦しむモスクワの酷暑

2010-08-08 | ラジオ
ロシアの中央部では、ほぼ2ヶ月にわたって歴史的な猛暑が続いている。
ロシアでは今年7月、15回にわたって最高気温を更新、130年間にわたる観測史上、最も暑い夏となった。
気象庁は今後もまだ40度前後の気温が続くとの見通しを示しており、やや暑さが和らぐのは1週間以上先になると伝えている。
モスクワ中がこの暑さに苦しんでおり、挨拶代わりのお天気の話も全く違う意味を持つようになっている。

この暑さを何とか凌ぐため人々は互いに、それぞれの暑さ対策を尋ねあっている。
モスクワ市民が苦しんでいるのは暑さだけでない。モスクワでは郊外で続く(???)の自然発火と森林火災による煙が街中を覆っている。
南東からの風によりモスクワ中が濃いスモッグに包まれている。
6日朝、大気中の有害物質は許容濃度の10倍に達した。
多くのモスクワ市民がガーゼのマスクをして通りに出ている。スモッグにより50メートル先が見えない状態で、交通にも支障が出ている。

救急医療サービスの職員によれば、猛暑のなか火災の数が15%増加したと言うことだ。また動物病院の医師は、最近クリニックに運ばれてくる動物の殆どは猛暑による症状を訴えていると話している。
「全ての動物が苦しんでいる。特に多いのがチンチラだ。
チンチラは特に高温に弱い小さな動物で、多くの場合命を落としてしまう」

モスクワの庭や公園や広場には、鳥の姿もほとんど見られなくなった。
動物保護団体は鳥たちを守るよう呼びかけいる。心優しい人々は鳥や野良犬、野良猫のために水の入った容器を庭に置いている。
一方でモスクワ動物園のペンギンは、この暑さからしっかり守られている。
モスクワ動物園の職員は次のように話している。
「ペンギンはペルーやチリから運ばれてきた。ですから彼らは暑さに強いのだ。
また白熊に付いて言えば身体を覆った毛は、寒さだけでなく暑さからも彼らを救っている。それにプールもあり、幾らでも好きなだけ中に居ることか出来る。
人口雪がある檻も用意されている」

プールに入りたくない熊には、職員がホースで水を掛けている。
また狼やヒョウの檻には芝生に水をまくためのスプリンクラーが設置されている。
こうした措置により周りの温度が数度、下がるということだ。

ちなみに多くのモスクワっ子達も、同じような方法で暑さを凌いでいる。
街の放水装置の前に立ったり、庭木の使っているホースの水をかけてもらったり、この猛暑では濡れた服も30分あれば直ぐに乾いてしまう。

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れない

8月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル



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