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真っ向から意見の対立する捕鯨禁止問題

2007-02-25 | ラジオ
東京では2月13日から3日間の予定で、国際捕鯨委員会の国際会議が行わ
れている。この国際捕鯨委員会は、捕鯨国と捕鯨を反対する国の間の齟齬
を無くす目的で作られたものだ。
1986年から捕鯨は一時的に禁止されているが、会議参加国の大多数からこ
の禁止撤廃の撤廃を求めている。
この話題に付いてロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
今回の東京での会議は日本政府によって開催されているが、国際捕鯨委員
会の参加国全72カ国の内、出席したのは36カ国に留まった。
というのはアメリカ、オーストラリアをはじめとする20カ国以上が出席をボイコ
ットしたからだ
また今回出席した国の中にも、捕鯨に反対する国の代表者は少なくない。
捕鯨を一時的に禁止することが決定されたのは、鯨の数が急激に減少し、そ
れによって生態系に深刻な影響が及ぼされたことに起源している。

しかしながらこの禁止措置が取られた後でも、幾つかの国は捕鯨を続行して
いる。この理由を例えばノルウェーは、これは昔から続けられてきた猟の一形
態なのだと説明し、日本は鯨の学術研究のために実際、捕獲せざるを得ない
のだと言いながら、毎年数百頭の捕鯨を行っている。
こういった日本では鯨を捕った後、その肉は研究所には回らず高級和食レスト
ランに流れている。
それでもこういった現状でさへ日本政府は、これは伝統的な食文化であるとす
る見解を発表し正当化している。

また鯨の髭も(?)の生産や、香水の原料材料として広く利用されている。いずれ
にせよ日本では鯨を使った産業は、比較的規模は小さいものの利潤の大きな
うまみの大きな商売と言える訳だ。

現在、研究者の間では今のの生息数に付いて、非常に活発な議論が行われ
ている。捕獲禁止の解除を訴えを唱える人たちは、ここ最近鯨の頭数が増えて
いることを理由にあげているが、逆に捕鯨反対派は河川や海に流れ込む産業
廃棄によって、海に住む動物、魚をめぐる全体の生物体系の環境は悪くなって
いると考えている。

世界のあちこちで岸辺に多数の鯨が打ち上げられるという、おかしな現象が見
られるが、まさにこれはこうした環境汚染がその原因となっているという。
また動物保護を掲げる社会団体は、日本が研究目的での鯨の捕獲の頭数を拡
大したばかりか、1986年に決められた捕獲禁止条項を撤廃しようと求めているこ
とに対し憤りを隠していない。
これら社会団体は日本政府が他の貧しい国々に対し、日本の捕鯨を支持するよ
う同意を取り付ける目的で開発援助を行っていることを非難している。
こうした日本への非難が最も高まった形で噴出したのは、抗議を表わしたアメリカ
の鯨の保護団体シー・シェパードの船が、南極近くの海域で日本の捕鯨船に体
当たりを行った事件だろう。

(?)は不明瞭で聴き取れず

クジラと日本人―食べてこそ共存できる人間と海の関係

青春出版社

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2月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル






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