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日本の無人宇宙貨物船『こうのとり』打上げによせて

2011-01-24 | ラジオ
日本の無人宇宙貨物船こうのとりが、国際宇宙ステーションに向けて22日、打上げに成功した。
種子島からの打上げは20日に予定されていたが、天候が悪く雲がかかっていることから危険性を考慮し22日に延期された。
日本時間の午後2時37分57秒に打ち上げられた。
国際宇宙ステーションのクルー達は前もって、こうのとりの受け入れ用意をしている。

第一に、こうのとりは主要物資を5トンも届けるのだ。これは日本のモジュールきぼうのための様々な設備や、クルーの食料品のほか生物実験用に一連の東南アジアから運ばれたピーマンやトマトの種を運ぶ。
第二にロシアの宇宙貨物船プログレスと違い、日本の貨物船は自動でのドッキングシステムを搭載していない。そのため国際宇宙ステーションのクルーには、こうのとりとドッキングの際、これを上手く運転することが求められている。

2015年までに日本は同様の宇宙船を7基打ち上げる予定だ。1回の打ち上げで最大6トンの貨物を運ぶことが出来る。
加えて全長10メートル直径約4.5メートルの船上には、(???)した貨物を国際宇宙ステーションへ送ることの出来る、かなり大きなハッチが備えられている。
専門家の間では、こうのとりがロシアのプログレスに対抗するものとなれるか、という議論が持ち上がっている。

ヨーロッパ、日本、ロシアのどの貨物船であっても、クルーが宇宙滞在プログラムを遂行するのに必要な貨物を運ぶことに違いはない。
雑誌『宇宙飛行船ニュース』編集者は、そのためその場合に競争に付いて議論するのは無駄であるとして次のように話した。
「日本とヨーロッパは、これまでの宇宙船打上げの数も少なく、今後予定されている数も多くない。だいたい年に一度(電波状態が悪く聴き取れず)プログレスは年に4回から5回打ち上げられている。
どの宇宙船も少しずつ異なる性質と課題を持っている。
ロシアのプログレスが比較的小さく貨物と燃料を2.5トン搭載する。一方ヨーロッパの貨物船のほうは、かなり大きいので搭載貨物量も増える。
そして日本のこうのとりは機内の密閉空間にではなく、機体の外側に貨物を搭載できる点が異なっている。貨物はその後、手動での作業で取り外される。
これを出来るのは今のところスペースシャトルだけで、しかしこれはもうすぐ可動後終了する。
ですからこのような能力を持つのは、日本の貨物船のみになる。
我々はプログレスの機体の外側に貨物を搭載する方法を検討したが、そのためには特殊な宇宙船を製造する必要がある。絶対に必要であれば、これを造る事は実のところ可能ではある。しかし今の時点で我々はこのようなやり方に踏み出すつもりはない」
編集者は、このように話している。

またJAXAの国際宇宙船ステーション担当スポークスパーソンにも話を聞いた。先ず、こうのとりの長所と短所を聞いてみた。
「ロシア側のドッキングポートはいわゆるソユーズとかプログレス(?)、ハッチノの大きさが直径80センチぐらいの大きさで、人が通ってそれからちょっとした荷物が運べるぐらいの大きさになっている。それで米国側のいわゆる(?)が付けられる場所は1.2メートル×1.2メートルくらいのおきなハッチがあって、こちらを使うことによって、より大型の荷物を運び入れ込む事が出来る。そこがいわゆる、こうのとりの長所だと考えている。
それからもう一つ、こうのとりには船外に置くいろんな機器、バッテリーとか交換設備があるが(電波状態が悪く聴き取れず)直接船外に機器を運ぶことが出来るということで、これが他の輸送船に無い特徴だと考えている。
それから短所というほどのことではないが、いわゆるロシア側に付く宇宙船には、水を入れる大きなタンクがあったり酸素を入れるタンクがあったり、それをコネクターを通じて直接宇宙ステーションに輸送したりだとか、それからエンジンを使って宇宙ステーションの軌道を変えたりすることが出来るのだが、(?)側の外に付く(?)」
JAXAの国際宇宙船ステーション担当スポークスパーソンは、このように話している。

続いて宇宙分野での、露日の協力の展望に付いて聞いてみた。
「我々(?)国際宇宙ステーション計画というのは、一緒に国際宇宙ステーション(?)であって、スペースシャトルは今年の夏ぐらいに最後のフライトになるが、それ以降は宇宙飛行士、その他の物資もロシアとの(?)を使っていくことが非常に重要となっていく。そういうなかで日本の実験をやるわけだが、日本の、こうのとりというは(?)年に一度しか運べないし、あといわゆる生きたものを運ぶのはなかなか難しい輸送船なので、そういったものをロシア側と協力して宇宙ステーション運んで実験すると、そうゆうなことで例えば今(?)一緒にやっているのは(?)結晶の実験をロシアの宇宙船に運び、きぼうという日本の実験棟の中で実験すると、そこで日本とロシア一緒に実験するという形で(?)」
JAXAの国際宇宙船ステーション担当スポークスパーソンは、このように話している。

国際宇宙船ステーションは大規模な宇宙プロジェクトで、世界16ヶ国のクルーを一つにまとめている。
宇宙開発には前進が求められている。将来の宇宙開発プロジェクトは国際的な協力のためにあるのだ。

日本の宇宙開発 (文春新書)

中野 不二男
文藝春秋


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(?)はインタビューの録音状態が悪く聴き取れず

1月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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