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クリル海域の秩序は露日両国が守る

2010-02-17 | ラジオ
12日、日本の海上保安庁は南クリル沖で不法操業していた、2隻の漁船船長を裁判にかけるための文章(書類とすべき)を検察側に提出した。
ロシア国境警備局の情報によると1月29日、この2隻は操業が禁止されていた南クリル海域で、不法に漁をしロシア側の停船命令を拒否し警告信号も無視した。
その際ロシア側は止む無く発砲したが怪我人は出ていない。

すでに10日、二人の船長は逮捕されている。
今回の2隻の漁船の行為の不法性が明白であるにも関わらず、日本側は漁船を銃撃したことに関連して、ロシア側に送った抗議文書を撤回しない考えだ。
一方、平野官房長官は安全操業のためには、日本の漁船が秩序を守るようにすることが必要だと認めている。

今回の事件に関するロシア連邦保安庁国境警備局副局長は、次のような見解を示
している。
「1月29日に発生したような漁船銃撃といった出来事は実は毎年起こっている。
日本側はああした漁船の行動に付いて、最近よく知っているにも関わらずだ。
漁船側も一体何処で操業してはいけないのか、とてもよくそれをよく判っている。日本の方々はしばしば民間の漁船に対し、武器を用いるのは非人道的な行為であるとおっしゃっているが、私達はロシア連邦の法律に従って行動しており、日本の漁船であるからと言って大目に見ることは無い」
ロシア連邦保安庁国境警備局副局長は、この様に述べている。

また今回の事件をめぐって指摘する必要があるのは、日本側自体が海上での境界線違反と言う事実を厳しく罰しているという点だ。

尚、ロシア連邦保安庁国境警備局副局長は、残念な事件が起こってはいるが、国境の安全保障やアジア太平洋地域での海産資源の密輸防止と言った義務において、ロシアと日本の担当官庁の間には良い相互関係が築かれていると指摘した。

日本当局が初めて今回、ロシア側から言えばロシア領内で不法操業した疑いで、船長を逮捕したということは密漁防止における、両国の協力が強化された一つの証だと言ってもいいと思う。

2月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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