ラジオ・タイランド（7月3日放送）

●タイ民主党のアビシット党首は政府に対し、国民からの信頼度を高め総選
　挙の実施日を明確に示すよう呼びかけた。
●国家社会経済開発委員会の事務局長は、タイは財務制度が改善されたこ
　とから、新たな経済危機に直面することは無いとしながらも、コントロールの
　できない危険な経済要因があることを認めている。
　事務局長は、今年後半の景気は改善するであろうとの見通しを述べ、その
　理由として輸出の拡大、為替レートの安定、低いインフレ率、低金利などの
　要因を挙げている。
　これらの要因以外にも輸入部門における条項や、政府支出の増大などが今
　年後半の傾向を良い影響を及ぼすものと見られている。
　国家社会経済開発委員会は、これらのことから政治状況が悪化しなければ、
　今年の経済成長は当初の予想通り、4%から4.5%となるものと確信している。
　事務局長は万一、憲法草案が否決された場合には、混乱を招き経済にも予
　想外の影響が及ぶかもしれないと見ている。

●農業協働組合省はシリントンダムの建設によって影響を受ける、ウボンラー
　チャターニー県の住民に代替地を提供する為の予算として、農地改良事務所
　に対して12億バーツの予算を割り振ることを承認する予定。
　農業協働組合省の副大臣は、農地改良事務所に対しダム建設によって影響
　を受ける2299世帯に、代替地の提供するプロジェクトを進めるよう指示したこ
　とを明らかにした。
　この12億バーツの予算は1世帯当たり、2.4ヘクタールを超えない範囲内での
　代替地を購入すために使われることになっている。
　購入する予定の土地の価格は、1600平方メートル当たり、3万2千バーツ以下
　と見積もられている。　一方、農地改良事務所所長は我々は、ダム建設によ
　り影響を受ける住民の調査を急いでおり、すでにそれらの人々の支援センター
　を設立した。
　またそれらの人たちの為のインフラの開発をする計画を持っている。この計画
　は来年の9月には完成する予定だと述べている。

●タイ航空は北部のチェンマイとメイホンソンを結ぶ路線の運賃を、片道1970バ
　ーツから1330バーツに引き下げると発表した。
　タイ航空メイホンソン支店によると、このプロモーションは7月1日より実施されて
　いるとした。
　タイ航空では、このプロモーション運賃はチェンマイまたは、メイホンソンからの
　旅客のみ適用され、利用者はチェンマイまたはメイホンソンにて、往復チケット
　を購入する必要があるとしている。
　このプロモーションは9月まで実施される予定で、利用者に好評の場合は期間
　を延長することもあるとしている。
　メイホンソン・ツーリズムコーディネーションセンター所長は、タイ航空がプロモー
　ションの実施を決めたことは良い兆候だ。もしタイ航空がメイホンソン県における
　観光業の重要性を理解すれば　恒久的に運賃を下げることになるかも知れない
　との見方を示した。