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分裂するリビア(1)

2011-02-25 | ラジオ
リビア当局が抗議行動参加者に対し、前代未聞の強攻策を取っていることで国際社会は、これに対し然るべく対応を、せざるを得なくなり、またリビア国内では政治エリートの間の分裂を招いている。
国連のパン・ギムン事務総長はリビア当局に対し、即時武力行使を停止するよう強く訴え、一連の国々に駐在しているリビアの大使たちは、カダフィ大佐と公然と(何語を言ってるのか不明)。

リビア当局がカダフィ体制に反対する人々に対し行った、稀に見る残酷な弾圧行為は国連安全保障理事会での緊急討議のテーマとして取り上げられ、各国の国連大使たちはリビアのシナリオは、何も良いことを決して約束しはしないということに付いて、ついに理解に達したようだ。
北アフリカのチュニジアやエジプトで起きた、国民(???)を支持した西側のリベラルな政治家達の中にある、革命を煽る気分というものは徐々に恐らく冷めていくものと思われる。

現代社会においてどのような変化も例えそれが客観的に見て、成熟した変化であったとしても、人間の命を犠牲にして、それをすべきではない。
チュニジアでもエジプトでも当局は、軍や警察に対し一般市民への発砲を許しはしなかった。
エジプトにおいて軍はムバラク大統領の退陣に際して、状況を比較的安定させる保証人としての役割を果たした。
少なくとも軍は事態が深刻な流血の惨事に発展するのを許しはしなかった。
しかしリビアでは軍は弾圧のメカニズムとなってしまった。

国連のパン・ギムン事務総長は、リビアの外交官たち自身が国連安全保障理事会に対して、現在生じている出来事に介入し衝突を停めてくれるよう、強く求めている、そう指摘している。
「リビアで軍がどのようにデモ隊を解散させたかを(まともな言葉とは言い難い)しました恐ろしいビデオを私は観た。ヘリコプターから人々に向けて銃撃がなされていた。
これは国際法のあらゆる規範を踏みにじるものだ。私はカダフィ氏に対し直ちに、そうした暴力行為を辞め人々の自由と権利を尊重するよう求めた。
地域のリーダー達が自分達の市民の声に、耳を傾けるようにすることが極めて重要だ」
事務総長は、このように指摘している。

リビアを知るための60章 エリア・スタディーズ

塩尻 和子
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分裂するリビア(2)へ続く

2月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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