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石炭に侵される中国(1)

2013-06-26 | ラジオ
中国は自国のエネルギー資源を確保するため、石炭をとるか天然ガスをとるかで深刻な選択を迫られている。ロシアの国家エネルギー研究所のプラヴォスドフ所長は、ロシアの声からのインタビューにこのように語った。
中国にこの先、安価な天然ガスが入ってくる見込みはなく、大都市は石炭によるスモッグにあえいでいる。
現在、世界で最も環境汚染が進んだ都市は中国にあり、これについてはWHO・世界保健機構も世界銀行も警鐘を鳴らしている。こうした帰結がなされた理由は、中国全土の三分の一を数週間にわたって覆った厚いスモッグだ。大気汚染の濃度は所により、人間が生活ができる汚染の最低レベルを40倍も上回る数値にまで達した。

プラヴォスドフ所長は、中国では石炭を用いた発電施設が優勢を誇るために、大気汚染にあえいでいるとして、次のように語っている。
「中国では現在、エネルギー資源の7割を石炭に頼っている。石炭を燃やす量では中国は世界のトップを切っており、これが国内諸都市の環境にカタストロフィーをもたらしている。
こうした都市ではまともに吸うことのできる空気はなく、北京も同じ状況だ。確かに中国人は資源節約のために煤煙で死ぬ覚悟をしているわけではないだろう。各地で死亡率は大幅に上昇しており、この状況は、いつまでも続くものではない筈だ。このため、より環境に優しい燃料が使われるようになるだろうが、それは何よりもまず天然ガスとなる」
所長の発言だ。

石炭に侵される中国(2)へ続く

中国汚染――「公害大陸」の環境報告 (ソフトバンク新書)
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6月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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