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グルジアとモルドバでの独立運動に関して

2007-01-25 | ラジオ
旧ソ連圏内で分離独立を求めている3つの地域、すなわちグルジアのアブハ
ジアと南オセチア、そしてモルドバのドニエストル沿岸地域がグルジアとモル
ドバの地域的な帝国主義政策を非難する覚書を国連に提出した。
文書の中では、そのような政策は深刻な地域紛争を招きうると記されている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
覚書は国連総会での膠着状態の紛争に関する、話し合いの実施に向けて用
意された。

この話し合いはグルジアとモルドバのイニシアチブにより実施されるものだ。
覚書の内容は独立紛争に対するアブハジアと南オセチア、ドニエストル沿岸地
域の立場を反映していると見ることが出来る。
これに付いてロシアの専門家は「これは紛争問題をグルジアゆモルドバだけの
視点で見ないようにさせるための、一種の試みだと言える。こうした試みは建設
的なものと評価できるだろう。私は全ての紛争がローマの格言“他方の声も聞け”
の原則に従って解決すべきだと考えている」ロシアの専門家はこのように述べて
いる。

国連はそのような話し合いの場として最も適している。アブハジアと南オセチア、ド
ニエストル沿岸地域は紛争の経過と原因に付いて説明するため、国連に代表者を
送る用意がある。この3つの地域はグルジアとモルドバの地敵的な帝国主義を批判
し、帝国主義政策は自らの小帝国の領土の一体性を、武力で維持しようと少数民
族に対して起こしてる植民地戦争の中に現れていると主張している。
覚書では平和と安全に脅威をもたらしているのは、アブハジアや南オセチア、ドニエ
ストル沿岸地域ではなく、グルジアとモルドバがという見方が示している。
何故ならソ連崩壊後、国内の独立を求める地域に軍事的、政治的挑発を繰り返し、
経済封鎖を行ったのはグルジアとモルドバの側だからだ。

西側の大国の支援もあり、世界ではこれまでグルジアとモルドバの中央政府の見解
ばかり広められてきた。グルジアとモルドバは国内の独立運動を、分離主義や過激主
義の表れと説明してるが、それは現実とはかけ離れたものなのだ。

旧ソ連地域と紛争―石油・民族・テロをめぐる地政学

慶應義塾大学出版会

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2006年11月30日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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