1010 Radio

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現在の原油高のなか増産に踏み切らない意向を示しているOPEC

2008-06-13 | ラジオ
世界的な原油高が続くなかOPECは、原油増産に踏み切れない姿勢を示してい
る。
OPECのバドリ事務局長は9月9日に開かれるウィーンでの会合までに、原油の
増産には踏み切らない考えを伝えた。
ナイジェリアで開かれたセミナー参加者への親書の中でバドリ事務局長は「その
必要は無い。商用の備蓄はここ5年間の平均を上回っている」として原油の増産
には踏み切らない考えを伝えた。
また当の生産者も同様の見解を、もっとハッキリとした形で伝えている。
OPECにも加盟するリビア国営石油会社のガーネム会長は、市場には充分な石
油があると述べた。

OPECで唯一、短期的に増産に動けると言うサウジアラビアに注目が集まってい
る。
6月9日、同国で開かれた閣議では原油市場は逼迫しておらず、価格高騰に確か
な理由は無いとの見解が示された。
そうしたことからサウジアラビアは現在の状況に付いて、生産国と消費国が顔を
合わせる会合の開催を計画している。
一方で地元新聞はサウジアラビアが、増産に踏み切る意向であると伝えている。

先週末には1バレル140ドルまで迫った現在の原油高に付いて、専門家の多くは
需給関係の逼迫によるものではないとの考えを伝えている。
では原因なんなのか。対外貿易銀行分析課のカセエフ氏は投資家の(?)と、世界
経済の変化を挙げている。
「現在、非常に様々な原料で投機的な要素が高まっている。アメリカ経済の枠組
みから、幾つかの国の経済が離れていくとの見方は日増しに強まっている。
そうした国々は、この状況にあってもいずれも高い成長率を誇り、そして資源需要
を増やしている」
対外貿易銀行分析課のカセエフ氏は、このように述べている。
カセエフ氏の言う国々とは中国、インド、ブラジルその他著しい勢いで経済発展を
遂げる数カ国のことだ。

一方OPEC議長を務めるアルジェリアのヘリル・エネルギー鉱業相は、原油価格高
騰の原因が、アメリカ経済の問題を契機にしたドル安にあるともしている。
しかし間違いなく政治的な要素もあるだろう。
6月6日の原油の急騰には主要な産油国であるイランとイスラエルの、関係悪化が
指摘されている。

(?)は聴き取れず

投資銀行家が見たサウジ石油の真実

マシュー・R・シモンズ
日経BP社


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6月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル