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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

脳卒中は時間が勝負!

2016-10-26 21:07:42 | 講演・講義・フォーラム等
 現代は脳卒中の中でも、血管がつまる脳梗塞が圧倒的に多いという。後遺症をできるだけ小さく抑えるためには、できるかぎり早く専門医に診てもらうことが鍵だそうだ。脳外科の専門医から脳卒中の話を聴いた。 

 10月21日(金)午後、私が所属する退職者組織の札幌市内各支部の代表者が交流する会が西区のホテルヤマチであった。
 その交流会にゲストとして招かれ、講演したのが脳神経外科で著名な中村記念病院の脳卒中センター長の上山憲司氏と副院長の大里俊明氏でした。
 演題は上山氏が「脳卒中の薬の話」、大里氏が「脳卒中の手術の話」となっていたが、それぞれの専門的な話は私の中に入ってこず、両者が強調された共通の部分が私の耳に残ったので、その点についてレポすることにする。

               
               ※ 講演をする上山憲司脳卒中センター長です。

 まず、一口に脳卒中というが、大きく二つのタイプに分かれるという。脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れる「脳出血」と「くも膜下出血」の二つのタイプである。
 近年、その罹患率に変化が出てきているそうだ。以前(1990年代以前)は脳出血が全体の8割近くだったものが、現代では脳梗塞が7割近くを占めるようになったということだ。このことの最大の要因は食の欧米化によるという。

 専門医から見て、脳卒中になりやすい人とは、食生活が欧米化している人(脂質などの摂りすぎ)、塩分過多、運動不足などの人の割合が多いという。また、危険因子としては高血圧、心房細動、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム、喫煙、大量の飲酒などがあるそうだ。

               
               ※ 上山氏に続いて講演した大里俊明副院長です。
 
 脳卒中が怖いのは、脳血管性認知症を引き起こしてしまう恐れがあることだという。脳血管性認知症は、認知症全体の2割まで占めるようになっているらしい。
 そうした事態を防ぐ合言葉が「ACT FAST!」だそうだ。直訳すると「すばやく行動せよ!」となる。このFASTに意味があるそうだ。

   F=Face:顔、 A=Arm:腕、 S=Speech:ことば、 T=Time:時間

 顔の表情に歪みが出たり、腕が自由に動かせなかったり、言葉のろれつが回らなかったりしたら危険な兆候である。できるだけ時間をかけず専門医の診断を仰ぐのが何より重要だということだ。
 最近の医学の発達は、脳外科手術においても同様で、飛躍的に発展し患者の負荷が小さくなっているし、リハビリによる社会復帰も相当に進んでいるということだ。そのためにも兆候が見えたら「ACT FAST!」と強調された。

 さあ、私自身はどうなのだろう?私が脳卒中になりやすい体質かというと、そうだとも、そうでないとも言い切れない。また、危険因子がないとも言い切れない。
 加齢とともにその危険は増してくるものと考え、日常から注意しなくてはならない、と教えられたような気がした講演会だった。



 ※ スリリングな試合展開から、日ハムが見事に二連勝し、今日本シリーズの戦績を二勝二敗のタイとした。立役者はもちろん決勝ホームランのレアードである。しかし、隠れたヒーローは昨日に続き勝利のおぜん立てをした4番中田選手の6回の一発であり、1~5回まで先発投手の役割をきっちり果たした高梨投手である。忘れてならないのは、6・7回を抑えたバース投手も存在感十分である。それぞれが役割をきっちりと果たしている日ハムは強いぞ!!!!!